今回は賃貸仲介専門の不動産屋さんのための集客方法についての記事です。
賃貸仲介専門の不動産屋さんの多くは現状、集客の大部分をポータルサイトに頼っていることと思いますがポータルサイトは同じ物件情報を登録しているライバルが多く、思うほど成果があげられないというのが実際のところだと思います。
この記事ではその問題を解消し、安定的に集客する方法を紹介していきますので、賃貸仲介専門の不動産屋を経営されていて現状、集客に困っているという方は是非とも参考にして下さい。
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優先的に取り組むべき3つの集客方法
それでは、まず、私がポータルサイト以外で賃貸仲介専門の不動産屋さんが優先的に取り組むべきあると考える集客方法を3つ紹介したいと思います。
①SNSを利用する
見込み客がよく使っているSNSを利用して集客するという方法です。
賃貸仲介専門の不動産屋さんの場合、ターゲットを若年層に設定していることが多いと思いますが、若年層のSNS依存度は、30代以上の層が考えているより、はるかに高いものです。
そのため、賃貸仲介専門の不動産屋さんにとって、SNSは集客を行う上で必須のツールとなっています。
若年層がよく利用しているSNSとしては以下のようなものがあります。
Instagramは画像・動画投稿が中心のSNSで、物件を視覚的に紹介するのに非常に適した媒体と言えます。
ハッシュタグをうまく利用すれば、通常投稿でも見込み客に比較的、容易にアプローチすることができます。
ちなみにInstagram広告はターゲティング機能に優れ、見込み客に非常にリーチしやすい広告となっていますので、広告費を使えるのであれば、あわせて利用を検討して下さい。
TikTok
TikTokは動画投稿専門のSNSです。
アプリ上で音楽やエフェクトをつけるなどの編集を手軽に行うことができることが支持され、若年層を中心に爆発的に利用者が増えています。
Instagram同様、ハッシュタグが使えるため、通常投稿で集客することも十分、可能です。
既に十分、集客に使えるSNSですが、今の高校生世代が自分のための部屋探しをはじめる数年後には賃貸仲介専門の不動産屋さんが集客を行う上で最も重要なSNSになる可能性が高いですので、早めに取り組まれることを強くおすすめします。
なお、SNSで集めたアクセスを実際の問い合わせや来店につなげるためには、一旦、ホームページ等へ誘導する必要があります。
ホームページでは、せっかくSNSから流したアクセスがムダになることがないよう、見込み客にしっかりと問い合わせや来店を呼びかけるようにして下さい。
②YouTubeを利用する
YouTubeを利用して集客するという方法です。
上でも触れた通り、賃貸仲介専門の不動産屋さんの場合、ターゲットを若年層に設定していることが多いはずです。
そして、若年層のYouTubeの視聴時間は今やテレビの視聴時間をはるかにしのぐものとなっています。
こういった事情を踏まえればYouTubeもまた、SNSと同様に賃貸仲介専門の不動産屋さんが集客を行う上での必須ツールになったと言えます。
YouTubeを集客に利用するためにアップすべき動画としては次の2種類のものがあります。
・物件情報動画
YouTubeではInstagramやTikTokと違って、長時間の動画を投稿することができます。
(YouTubeアカウントの認証があれば最大12時間の動画投稿が可能。ただしファイルサイズは最大128GB。)
その利点を利用し、物件の外観や室内などを詳細に紹介する動画を投稿するようにします。
まるで実際に物件の内覧を行っているかのような体験ができる長回しの動画は、遠方に住んでいて何度も内覧ができない見込み客にとっては、非常に魅力的な集客コンテンツとなります。
・お役立ち情報動画
お部屋探しをする際に役に立つ情報を発信する動画です。
こういった動画を通じて、あなたのプロとしての見識の高さや人間性を伝えることができれば、見込み客に選ばれる可能性は自ずと高くなります。
YouTubeはGoogle傘下のサービスであるため、検索エンジンでの検索結果において、かなり優遇される傾向にあります。
そのため投稿タイトルや説明文にしっかりと検索キーワードを入れておけば、検索エンジン経由でのアクセスを期待することもできます。
なお、
・集めたアクセスを実際の問い合わせや来店につなげるためには、いったんホームページへ誘導する必要があること、
・ホームページでは、せっかく流したアクセスがムダになることがないよう、見込み客にしっかりと問い合わせや来店を呼びかけなければならないこと
の2点はSNSを集客に利用する場合と同様です。
③紹介
SNS、YouTubeと来て、急にアナログな方法になったので驚かれた方がいらっしゃるかもしれませんが、集客方法としての紹介の有用性は、賃貸仲介専門の不動産屋さんの場合であっても変わりません。
見込み客にとって、不動産屋は基本的に信頼できる存在ではなく、そのため友人等が紹介してくれるのであれば、その不動産屋を利用する方が安心という考えになりやすいからです。
また、紹介のお客さんは、最初からある程度、信頼されている状況からスタートを切ることができるため、成約率が高い上に、成約に要する時間も短くなる傾向にあるなど、不動産屋にとっては、非常に都合のいいお客さんである可能性が高いです。
ですので、紹介のお客さんを一人でも多く獲得できるよう積極的に取り組むようにして下さい。
紹介のお客さんを増やすために実践すべきこととしては次の3つのことがあります。
・紹介をお願いする
紹介は待っているだけでは、それほど、多く発生するものではありません。
お客さんに限らず、友人、知人などにも積極的に紹介をお願いして回りましょう。
・紹介制度を作る
より多くの紹介を獲得するために紹介を制度化します。
紹介に対するお礼を具体的に定めると共に、紹介の際に使えるリーフレットのようなものも準備して下さい。
・お客さんの満足度を上げる
当たり前のことですが、お客さんは自分が提供されたサービスの内容に満足したからこそ、新規のお客さんを紹介しようと思うわけです。
したがって、お客さんを紹介してもらいたければ、その前提として、今、目の前にいるお客さんの満足度を上げるべく全力を尽くす必要があります。
以上3つのことをしっかりと実践して頂けば、紹介のお客さんをこれまでの3倍、4倍程度に増やすことは比較的、簡単にできるはずですので、是非とも面倒くさがらずに実践して下さいね。
集客を楽にする方法
ここまで賃貸仲介専門の不動産屋さんが優先的に取り組むべき集客方法を紹介してきましたが、実はこれらの集客方法に取り組むより前に是非ともやっておいて欲しいことがあります。
それは自社が見込み客とするターゲットを絞り込むということです。
ターゲットを絞り込み、そのことをターゲットに伝わるように明示するとターゲットに合致する見込み客はあなたの不動産屋さんのことを「私のための不動産屋さんだ」と感じ、無視できなくなります。
見込み客から勝手に選ばれる可能性が高くなり、集客が非常に楽になりますので、是非ともターゲットを絞り込んで下さい。
以下、ターゲットの絞り込み例を5つほど紹介しておきます。
・女性単身者専門
・高齢者専門
・事業用物件専門
・ハイグレード賃貸物件専門
・ペット飼育可能物件専門
ターゲットを絞り込むと、ターゲットに当てはまらない見込み客の反応は当然、悪くなりますが、それを補ってあまりあるくらいにターゲットに当てはまる見込み客からの反応がよくなりますので安心してターゲットを絞り込んで下さい。
なお、ターゲットを絞り込むが必要があるのは、あくまで周囲にライバルとなる賃貸仲介専門の不動産屋さんが多く、単に賃貸仲介専門とするだけでは十分な差別化が図れない場合の話です。
周囲にライバルとなる賃貸仲介専門の不動産屋さんがほとんどないような状況である場合には、さらにターゲットを絞り込む必要はありませんので、この点、誤解されませんように。
ちなみにターゲットに該当しないお客さんが来店された場合にも、そのお客さんを断ったりする必要は、原則的にありませんよ。
ターゲットを絞り込むのは、あくまで差別化を図ることによって見込み客から選ばれやすくすることが目的ですから。
ただし、たとえば女性単身者専門をうたっている場合に、お客さんの中に60過ぎのおじさんが混じっていたりすると、他のお客さんに違和感を感じさせることがあるかもしれませんので、自社のターゲットの絞り込み方に応じて柔軟に判断して頂ければと思います。
ポータルサイトからの見込み客獲得率アップ法
冒頭でも申し上げたとおり、ポータルサイトはライバルが非常に多く、十分な成果を得にくい状況なっているのですが、ポータルサイトの利用者数が右肩上がりで増加し続ける現状を考えれば、この問題をそのまま放置するわけにはいきません。
そこで、ここではライバルを抑え、ポータルサイトからの見込み客の獲得率をアップする方法について検討しておきたいと思います。
ポータルサイトを利用する見込み客は、複数の不動産屋が同一物件について情報登録を行っている場合、問い合わせをする不動産屋さんを選択するために、高い確率で各不動産屋さんのホームページをチェックします。
そのためホームページで見込み客から選ばれやすくなるための工夫をしておけばポータルサイトからの見込み客獲得率をアップさせることができます。
見込み客から選ばれやすくなるための工夫としては以下の2つのものがあります。
①親しみや好意を感じてもらう
ホームページ内に会社の雰囲気や営業マンの人となりが伝わるようなコンテンツを配置して、親しみや好意を感じてもらえるようにします。
その結果、自ずと見込み客から選ばれる確率がアップすることになります。
会社の雰囲気や営業マンの人となりが伝わるようなコンテンツの例としては以下のようなものがあります。
・アットホームな日常業務の様子が伝わるブログ記事
・営業マンの笑顔の顔写真付き詳細プロフィール
②見込み客リストを獲得する仕組みを設ける
見込み客リストを獲得する仕組みを設け、こちらから継続的に接触することができるようにします。
有益な情報を提供するメールマガジンなどを通じて接触する回数が増えれば、見込み客に好意を感じてもらえるようになり(単純接触効果)、自ずと不動産屋として選ばれる可能性も高まることになります。
なお、見込み客リストを獲得する方法としては、たとえば、お部屋探しをする際の注意事項をまとめた無料レポートを用意し、それをプレゼントすることと引き換えに、メールマガジンへの登録を促す方法が考えられます。
ターゲットが若年層の場合、メールマガジンへの登録より、自社のLINE公式アカウントへの友達登録に誘導する方が、より効率的に見込み客リストを集めることができるかもしれません。
以上、2つの方法を実践して頂ければ、ポータルサイトからの見込み客獲得率は確実にアップすることになるはずです。
特に現状、集客の大部分をポータルサイトに頼っているものの、徐々に費用対効果が合いにくくなってきているという方は早速にでも実践してみて下さいね。
まとめ
1.賃貸仲介専門の不動産屋が優先的に取り組むべき集客方法は次の3つ。
①Instagram、TikTokなどの若年層がよく使っているSNSを利用して集客する。
②YouTubeに物件情報動画やお役立ち情報動画を投稿することによって集客する。
③紹介制度を作り、紹介を積極的にお願いする。
2.集客を楽にするためにターゲットを絞り込む。
3.ポータルサイトからの見込み客獲得率をアップさせるために次の2つのことを実践する。
①ホームページに見込み客が会社や営業マンに対して親しみや好意を感じてくれるようなコンテンツを設ける。
②こちらから見込み客に継続的に接触することができるように見込み客リストを獲得する仕組みを設ける。