※本記事の内容は、以前「たった33ページ!これだけ宅建試験合格マニュアル」という無料レポートとして公開していたものです。
宅建講座関連の事業から完全撤退したことに伴い、公開を中止していたのですが、元受講生の方等から再度の公開を希望する声を頂いたため、本ブログの記事として公開することと致しました。

手前みそではありますが、指導合格実績などから客観的に考えても、宅建勉強法としては非常に信頼のおけるものだと思いますので、まだ、宅建試験に合格されていない方は是非とも参考になさって下さい。

なお、本記事を読まれて、宅建試験の勉強法について、さらに突っ込んで学びたいという方がいらっしゃいましたら、拙著、「過去問で効率的に突破する宅建試験勉強法(同文舘出版刊)」「松村保誠の宅建試験最短最速合格法(同文舘出版刊)」などをお読みになって下さい。
宅建試験の勉強法で迷うことは、たぶん、なくなるはずです。

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はじめに

この度は「たった33ページ!これだけ宅建試験短期合格マニュアル」をご請求 頂き、誠にありがとうございます。
本マニュアルの目的は宅建試験短期合格を目指す上で特に重要度の高い学習上のルールをご紹介することです。

宅建試験に短期合格するために守った方が良いルールというのはたくさんあります。
私の過去の指導経験から気付いたものを全て書き尽くせば、それこそ400~500 ページのマニュアルだってできるでしょう。
しかし、それだけ多くのルールを紹介したところで 、何がより重要度の高いルールであるかわからなくなってしまうのがおちですし、とても全てを実践できるわけではありません。

そこで数多くある宅建試験短期合格のためのルールの中から、私が特に重要度が高いと考えるルールだけを選りすぐってみました。
そうして誕生したのがこの「たった 33 ページ!これだけ宅建試験短期合格マニュアル」なのです。

このマニュアルはその名のとおり、表紙などをのぞいた実質ページ数はわずか33ページしかありません。
しかし、膨大な量のルールの中から選りすぐったものですので、一つ一つのルールの重要性については疑いの余地もありません

ですので、しっかりとお読み頂き、必ず自分の学習に取り入れるようにして頂きたいと思います。
単に知るだけでなく、しっかりと実践して頂ければ、極めて高い確率で短期合格できることは私が過去に指導してきた受験生たちが残してくれた結果からも明らかですので。

それではあなたが本書の内容を充分に実践され、見事、本年度宅建試験に合格されることを心より祈念しております。

※重要
インターネット上では「宅建試験に2 週間で合格できる。」とか、 「一日数十分の勉強時間で合格できる 。」とかいった魔法のような効果をうたった宅建試験の勉強方法についてのマニュアル 等 が販売されていますが私が内容を確認したかぎり残念なが ら、それほどの効果が期待できるような特別なノウハウが記載されているマニュアルは存在しませんでした
宅建試験の勉強を効率化することはもちろん可能です。
それこそが当マニュアルの趣旨でもありますので。
しかし、「魔法のような方法」は、まず存在しえません
(もしも「魔法のような方法」が本当に発見されたなら、インターネット上で、その方法をちまちまと販売するようなことは 、しないはずです。)
ここは本当に重要 な点なので 肝に銘じて下さい。
くれぐれも受験生の宅建試験に合格したいという気持ちに付け入るような連中にあなたの大切なお金を奪われ たりすることが ないように注意して下さい 。

1.宅建試験は過去問を完全にマスターすれば合格できる。

宅建試験に短期合格するために最初におさえておかなければならない事実、それは「宅建試験は過去問を完全にマスターすることができれば、それだけで合格できる試験である。」ということです。
(※それだけでも合格できますが、より確実に合格するために統計(最新の数字が問われるため)や特定住宅瑕疵担保責任履行法(新しい法律なのでまだ過去問の数が少ないため)については個別の対策をすることをお勧めします。)

予想問題の類は一切やる必要なし。
直近、10 年分程度の過去問を完全にマスターすることができれば、すなわち全ての選択肢について○×の判断ができるだけでなく、その根拠まで明確に指摘できるレベルに到達することができれば、それだけで合格できるのです。

根拠は2つあります。

一つ目は、宅建試験は過去問からの選択肢レベルでの重複出題率が約60%と極めて高いことです。
単純にこの事実からだけでも過去問を完全にマスターすれば本試験において60%程度は正解できることになります。

二つ目は宅建試験では「四肢択一式」という極めて正解しやすい出題方式が採用されていることです。
確率論的に言うと四肢択一式という出題形式の場合、4 つの選択肢の内2 つの選択肢について○×の判断ができれば、その問題に75%の確率で正解できることになります。
(特に必要ないので具体的な説明は割愛しますが、どうしても、なぜそうなるのかが気になる方は数学の得意なご友人にでも説明してもらって下さい。)

さらに4 つの選択肢の内、3 つの選択肢について○×の判断ができれば、その問題に100%の確率で正解することができます。
(○×の判断ができる3つの選択肢の中に正解肢があれば、当然、正解できますし、なければ残りの選択肢が正解であると判断できるため)

つまり、四肢択一式の場合、正解するために全ての選択肢について〇×の判断ができる必要なんて全くないということですね。
これらの2つの事実を考え合わせれば過去問を完全にマスターしていれば多少、運が悪くても50 問×75%≒37 問は得点できるはずなのです。

実際、私は過去に数千人もの宅建試験の受験生を指導してきましたが、私の目から見て「過去問を完全にマスターできている」と判断できた方で、試験に合格できなかった方は一人もいません。
それどころか大多数の方が40 点を超える得点で余裕を持って合格されています

ですので、あなたも安心して「過去問を完全にマスターすること」を宅建試験に合格するために目指すべきゴールとして設定して頂きたいと思います。

2.宅建試験の最も効率的な勉強の進め方

それでは次に最短期間で「過去問を完全にマスターする」ための最も効率的な勉強の進め方についてお話したいと思います。
具体的には以下の順序で勉強を進めていきます。

①テキストを読む。

宅建試験に合格するための基礎知識を身につけるために、まずはテキストを読んでいきます。
8割程度の理解を目標に、「スピード」を重視しながら読み進めて下さい。

資格スクールなどの宅建通学講座では3 ヵ月から4 ヵ月ぐらいの期間で60 時間から100 時間ぐらいの時間をかけて一通りの基礎知識を学ぶのが一般的ですが、こういうペースは絶対にマネしてはいけません。
こんなペースで読み進めたのでは2 回目にテキストを読むときには、ほとんど内容を忘れてしまっていることになるからです。
できるだけ1 ヵ月ぐらいまでの期間で20 時間から30 時間程度の時間で読み通すことができるよう努力して下さい。

なお、最初にテキストを読む段階では、ことさらに「覚える」ことを意識する必要はありません。
何度も繰り返し学習する中で徐々に覚えていけば結構です。

※補足1
テキストの内容を絶対に8割は理解してから、過去問学習に進むようにして下さい。
テキストを使った基礎学習が不十分なまま、過去問学習に進んでしまうと、学習期間の後期において極めて高い確率で学力が伸び悩むことになるからです。

私がこれまで多くの受験生をカウンセリングしてきた経験で言うと何度も宅建試験に不合格になる方はテキストを使った基礎学習が不十分であることが圧倒的に多いです。
ですから、絶対にテキストを使った基礎学習をおろそかにしないで下さいね。

補足2
テキストを読んでみて、自力で8割、理解することが大変だと感じる方は、講座等を利用することを考えた方がいいです。
そういう方が合格するためには、講座等を利用することによって「質問できる環境」を確保する必要があるからです。

6人から7人に1人しか合格できないという低い水準の合格率からもおわかり頂けると思うのですが、宅建試験は残念ながら誰でも独学で合格できるようなレベルの試験ではありません
(独学で合格できる人もいるだけです。)

ここの事実に目をつぶってしまうと、それこそ、何年もの間、不合格になり続けるようなことにもなってしまいかねませんので、くれぐれも、ご自身の学習状況などから冷静に判断して頂きたいと思います。

②過去問を読む。

次に過去問を読みます。
注意しなければならないのは、最初は過去問を「解く」のではなく「読む」のだということです。
理由は単純にその方が、学習効率が良いからです。

いきなり解こうとしても考える時間が無駄に長くなるばかりですので、必ず「読む学習」から始めるようにして下さい。

また、読み方は一問一答式で読み進めるようにして下さい。
つまり、選択肢を全て読んでから、解説をまとめて読むのではなく
選択肢1→解説1→選択肢2→解説2→選択肢3→解説3→選択肢4→解説4
という順番で読み進めるということです。

最初のうちは少し、読みにくいかもしれませんが、一問一答式で読むと選択肢を確認し直したりすることによるタイムロスを防ぐことができますので、必ずこの方法で読むようにして下さい。

私が考える限り、この「過去問を読む。」というステップは全学習ステップの中で、最も学力を伸ばす効果が高い学習ステップです。
実際、学習時間が足りず、この学習ステップまでしか実践できていないにもかかわらず、無事、合格しているという受験生が多くいます。

ですので、いきなり過去問を解く学習に入るのではなく、必ずこのステップを踏んでから過去問を解く学習に入るようにして下さい。

なお、この「過去問を読む。」学習をはじめて行う際には、基礎事項の習熟度合いに応じて、テキストを読みながら、該当箇所の過去問を読んで行くという形をとっても構いません。

③過去問を解く。

②の「過去問を読む。」学習を行った結果、9 割程度の問題を解説まで含めて覚えることができたら、今度は「過去問を解く」学習に移行します。

各選択肢ごとに単に〇×の判断ができるだけでなく「解説の主旨」も覚えているかを確認しながら解いていくようにして下さい。
(当然、覚えていないものはその場でしっかりと覚え直すようにして下さい。)

この際、間違った問題には必ず印をつけて下さい。
これは単に後から見直すためというだけでなく、あなたがどんな間違いをしやすいかという「間違い方のパターン」を知る上で非常に有効なことですので、必ず行うようにして下さい。

なお、いったん「過去問を解く。」学習に移行しても8 割程度も正解できないようなら、必ず「過去問を読む」学習に戻るようにして下さい。
8 割程度も正解できないということは「過去問を読む。」学習が不十分であったということだからです。

前の学習ステップに戻るというのは、あまり気乗りしないことかもしれませんが、そうする方が結果的に早く過去問を完全にマスターするというゴールにたどり着くことができますので迷わず前の学習ステップに戻るようにして下さい。

④過去問を消す。

10 月の初旬ごろから「過去問を完全にマスターする」ための仕上げの学習として「過去問を消す」学習をやっていきます。
つまり、本試験まで見返さなくても絶対に忘れないと確信できる問題を「選択肢単位」で×印をつけながら消していくのです。

なお、×印をつける際は選択肢の番号だけでなく、選択肢の文章全体に×印をつけるようにして下さい。
そうしないと、ついつい既に×印をつけた選択肢を見返すことになってしまうからです。

試験当日までにできるだけ全ての選択肢を消すことを目指しましょう。
それができれば、まさに「過去問を完全にマスターした状態」で試験に臨むことができることになります。

以上が最短期間で「過去問を完全にマスターする」というゴールにたどりつくための最も効率的な勉強の進め方になります。

特に短期合格を目指す上で重要になってくるのが、「過去問を読む」という学習ステップです。
これこそが短期合格するための「肝の部分」になってきます。

これをしっかりとやるか、やらないかで、以降の学習の効率が大きく変わってきますので絶対に適当に済ましたりしないで下さいね。

3.過去問学習時の注意点

既にふれた通り、宅建試験対策上、最も重要になるのが過去問学習です。
その過去問学習をより効率的に行うための注意点を以下にまとめましたので、必ずご自身の学習に取り入れるようにして下さい。

①図を描く。

3 人以上の登場人物が出てくる問題を検討する際には普段から登場人物の関係性を把握できるような図を描くことを習慣づけて下さい。
(読解力に自信がある人なら4 人以上でOKです。)
正確に図を描けるようになれば、登場人物の関係性をスムーズに把握できるようになり、選択肢の読み返しによるタイムロスや勘違いによる失点を防ぐことができるからです。

本試験を意識してできるだけ、素早く簡単に描くことができるように努力して下さい。

なお、図の描き方については、簡単に描くということを除けば、特にルールなどありません。
他人が見てわからなくても、あなたが問題の状況を把握できるのであれば、それで充分ですので、好きなように描いて頂ければ結構です。

②問題を読むスピードを常に意識する。

宅建試験は2時間で全50問、実に200選択肢について正誤判断をしなければならないという、かなり解答時間が厳しい試験です。
見直しをしたり、マークシートに記入したりする時間を考慮に入れると1 問あたり約2 分ほどで解答できなければなりません

だから、その対策として過去問を使った学習をする際には常に問題を読むスピードを意識するようにして下さい。
日頃から速く読むということを心掛けるだけでも随分と問題を読むスピードは変わってきますので。

特に普段、あまり本や新聞を読んだりすることがない人は、文章を読むスピードが遅いことが多く、本試験で時間が足りなくなってしまう可能性が高いです。
そんなことにならないよう、必ず、スピードアップに取り組んで下さい。

4.教材の選び方

当然のことながら、どんな教材を使用しているかは学習の効率に大きく影響します。
間違った基準で教材を選んでしまうとその時点で、ほぼ不合格が決定してしまうこともあるぐらいです。

そんな悲惨なことにならないよう、ここでは宅建試験の学習で使用する教材の選び方の基準をしっかりと理解して下さい。

(1)テキストについての基準

それでは、まず、テキストを選択する際の基準から紹介していきます。

①ボリュームが少ないか

テキストについては700 ページぐらいまでのできるだけボリュームの少ないものを選ぶようにして下さい。
もちろん、これよりもっと少なくても構いません。

宅建試験で得点するために役立つのは「たくさんのあやふやな知識」ではありません。
「少なくても確実な知識」なのです。

その意味でも消化不良になる可能性の高い分厚いテキストはできるだけ避け、確実に内容を消化しきることができるボリュームの少ないテキストを選ぶ方がいいのです。

ちなみにインプットする情報の量が増加するとそれをインプットするために必要な時間は正比例で増加するのではなく、二乗倍に増加すると言われています。
たとえばテキストの分厚さが1.5倍になり、インプットする情報の量が1.5 倍になると、それをインプットするために必要な時間は1.5倍ではなく、1.5×1.5=2.25 倍になるということです。

これで分厚いテキストを選ぶことがいかに危険な行為であるかが、おわかり頂けると思います。
くれぐれも「少しぐらい分厚くたって」などと安易に考えないようにして下さい。

②内容がわかりやすく、読む気になるか

当たり前のことですが、毎日、勉強を続けていくために絶対に必要な条件です。

特に市販のテキストを利用して独学で勉強する場合、わからないことがあっても質問することもできないわけですから、わかりにくいということは致命傷になります
ですので、この点については、しっかりと吟味するようにして下さい。

なお、最近はインターネットでテキストを購入する人も多いと思いますが、レビューなどは決してあてにしないことをおすすめします。
ハッキリ言って、デタラメなことが多いです。
できるだけ書店などで実際に内容を確認した上で購入するようにして下さい。

(2)過去問についての基準

次に過去問を選択する際の基準について見て見ましょう。

①科目別の編集になっているか。

過去問には大きく分けて過去問がほぼ出題されたままの形式で掲載されている年度別編集のものと各科目・各項目ごとにまとめ直して掲載されている年度別編集のものの2種類があります。

このうち、必ず科目別編集の過去問を選ぶようにして下さい。
科目別編集の過去問の方が各科目・各項目ごとの集中学習がしやすく、学習効率が良いからです。

②450 問から500 問程度の問題が収録されているか。

一般的には、450 問から500 問程度の問題を完全にマスターすることを目指すべきです。
この基準を大きく上回るような過去問を選ぶと、学習の回転速度が遅くなり、消化不良になる可能性が高くなりますので絶対に避けるようにして下さい。

なお、学習期間等の都合で450 問から500 問程度の過去問を完全にマスターすることが難しいという場合には、無理をして消化不良になるよりは、もっと問題数が少ないもの(下限は300 問程度)を選ぶ方が合格できる可能性は高くなります
しつこいようですが、あやふやな知識ばかりが増えるようなことだけは絶対に避けて下さい。

ちなみに過去問はその傾向を追うという意味において、当然、近年、出題されたものほど重要度が高くなります。
ですので、平成一桁年以前の問題の収録数がやたらと多いものは避ける方が無難です。

③解説はわかりやすいか・またその量は適切か。

過去問の解説もテキストと同様にわかりやすいものと、わかりにくいものの差が大きいので、わかりやすいか、どうかをしっかりとチェックして下さい。

また、わかりやすいか、どうかということ以前に解説の論点が的外れなものも少なからず見受けられますので、そういうものは確実に避けるようにして下さい。
信じられないことですが実際に3 冊に1 冊ぐらいはそういう過去問があります。

ちなみに派生論点をたくさん紹介しているようなものも避ける方が無難です。
本来、その問題でおさえるべき最も重要な論点がぼやけてしまい、インプットがあいまいになってしまう可能が高いからです。

④問題と解説が見開きページに収まっているか。

この方が各選択肢とそれに対応する解説を読むために一々、ページをめくって往復する必要がなく、「過去問を読む。」学習をスムーズに行うことができるからです。

なお、ここで取り上げた基準を全て満たしている過去問は、ひょっとすると現在は市販されていないかもしれません。
時々、そういうものが出版されてはいるのですが大手資格スクールの出版する過去問に名前負けして、毎年、継続して刊行されるには至っていないのです。

ですので、実際に過去問を選ぶ際には、まずは①②の基準を優先し、さらに可能であれば③④の基準も満たしているものを選ぶという風に考えて頂ければと思います。

5.耳を使った学習を取り入れる。

学習の効率を高めるためにできるだけ取り入れて頂きたいのが「耳を使った学習」です。
つまり、宅建のテキストや過去問をあらかじめパソコンやIC レコーダーを使って録音しておき、その音声を聴くという学習を行って頂きたいのです。

「耳を使った学習」の主な利点は以下の通りです。

①学習効率を高めることができる。

単にテキスト等を読むだけより、音声を聴きながらテキスト等を読む方が目と耳の2 つの感覚器官を使う分、当然にインプット効果が高くなります
さらに高速再生機能のついたプレイヤーを利用すれば、同じ学習時間であっても、簡単にインプットする情報の量を増やすことができます。
(スマホアプリでも高速再生できるものがあります。)

なお、高速再生音声での学習は本試験を突破するために必要となる「頭の回転の速さ」を身に付けるためのトレーニングとしても有益ですので、是非とも取り入れるようにして下さい。

②学習時間を増やすことができる。

耳を使った学習は、耳さえ使うことができる状態であれば、必ずしもテキスト等を目で追いかけながら行わなければならないものではありません。

そのため、耳を使った学習を取り入れれば
・テキスト等を開くことが難しい満員電車に乗っている時間はもちろんのこと
車を運転している時間
・炊事や洗濯などの家事をこなしている時間でさえ
学習時間として利用することが可能になるのです。

③集中力を高めることができる。

耳を使った学習を行うと外部の騒音を遮断することができますので自然に集中した状態で学習を行うことができるようになります。
また、目で読むだけなのと違って、耳で聴く場合、半ば強制的に情報が入ってきますので気付いたら、学習中に全く関係のないことを考えていたというような「脱線」をある程度、防ぐことができます。

以上が「耳を使った学習」の主な利点になります。

「耳を使った学習」は
・過去の宅建受験生の指導経験から言っても
・また、私自身が様々な試験を受けた際の経験から言っても
間違いなく非常に効果の高い学習法です。

この方法を取り入れるのと取り入れないのとでは合格を目指す上での有利さが本当に大きく変わってきますので、より安全・確実に合格したいという方は是非とも取り入れて頂きたいと思います。

6.効率的に記憶するための方法論

宅建試験に合格するためには学習した多くの事項を正確に記憶している必要があります。
そこで、ここでは効率的に記憶するためのヒントや方法論のうち、特に効果が高いと認められるものをいくつか紹介したいと思います。

(1)忘れる前に「思い出す」。

暗記を効率的に行うためには「覚える」こと以上に忘れる前に「思い出す」ことに意識を集中するようにしなければなりません。
人間の記憶を強固にし、また長期的なものにするのは「覚える」という行為そのものではなく、「思い出す」という行為だからです。

よく、年配の方が「昔のことはよく覚えているのに、最近のことは全く覚えられない。」とおっしゃいますよね。
考えてみれば不思議な話です。
新しく覚えたばかりのことの方を忘れてしまうというのですから。

なぜ、あんなことが起こるのだと思いますか?

はい、お察しの通りです。
昔のことはこれまでの間に「何度も思い出している」ために記憶が強固になっているだけなのです。

それに対して新しく覚えたことは何度も思い出しているわけではありません。
だから、新しいことの方が忘れやすいような気がするだけなのです。

このように効率的に記憶をするためには「覚える」ことよりも「思い出す」ということが重要な意味を持ちます。

少しでも楽に記憶したいとお考えなら一度で完璧に覚えようとしてはダメです。
間をあけて何度も思い出す(=復習する)ことにこそ注力しましょう。

(2)記憶のフックを作る。

あなたにも、あることを思い出したことをきっかけに、芋づる式にたくさんの古いことを思い出したという経験があると思います。
記憶というのは、それぞれ単体で存在しているわけではなく、関連性の強い他の記憶と緩やかに結びつきあう形で存在していることが多いからです。

このことを意識的に利用すると非常に効率的に学んだことを記憶することができるようになります。
思い出すためのきっかけ、いわゆる「記憶のフック」を意識的に作るようにするわけです。

「記憶のフック」を設ける方法としては以下のようなものがあります。

①似た規定あるいは逆の規定をワンセットで覚える。

知識が混乱しがちな似たもの同士の規定あるいは全く逆の規定をなるべくワンセットで覚えるようにします。

たとえば、条文ごとに覚えるのではなく
・詐欺による取消しは善意の第三者に対抗することができない。
・強迫による取消しは善意の第三者に対抗することができる。
・第三者の詐欺による取消しは善意の第三者に対抗できない。
・第三者の強迫による取消しは善意の第三者に対抗できる。
という風に似た規定あるいは逆の規定をできるだけワンセットで覚えるようにするわけです。

なお、ワンセットで覚えるために、わざわざノートやカードを作ったりする必要はなく、それぞれのページに、ワンセットで覚えるべき他の事項が記載されているページを記載しておくなどすれば充分です。
それを必要に応じて確認するだけで、ドンドン記憶が強固になっていくはずです。

②ゴロを使う。

ゴロについては賛否両論あると思いますが、(私自身が受験生の時には、あまり使いませんでした。)自分にとって覚えやすいというのであれば大いに利用して頂きたいとと思います。

ただし、ゴロを使う時にはゴロ自体を覚えるのはもちろんのこと、ゴロと覚えたい事項のリンクをきっちりとやっておかないと、思い出したい時に思い出せないということにもなりかねません。
ですので、ゴロを使うのであれば、ゴロと覚えたい事項をしっかりとリンクさせるところまでやるようにして下さい。

なお、テキスト等によってはたくさんのゴロを紹介しているものがありますが、無理のあるゴロはかえって覚えるための負担を増やすこともありますので、ご自身で吟味した上で、「これは使える」と思ったゴロだけを利用する方がいいでしょう。

(3)チェックシートを使う

人間の脳は空白をうめるという行為に快感をおぼえます。
つまり、チェックシートを使うというのは、楽しみながら覚える学習に取り組むことができる非常に理にかなった方法なのです。

実際、学生の頃のことを思い出してみて下さい。
チェックシートを使って学習するのって楽しくありませんでしたか?
楽しかったですよね。

是非、宅建の学習でも取り入れましょう。

7.文章を速く読めるようになるための方法論

本試験では見直しをしたり、マークシートに記入したりする時間を考慮すれば最低でも2 分で1 問の問題を解く必要があります。
つまり、その前提として絶対的に文章を読む速度が速くなくてはならないわけです。

そこで、ここでは「文章を読む速度に自信がない方」のために文章を速く読めるようになるための対策をご紹介したいと思います。

①意識的に速く読む。

まず、最初に取り組んで頂きたいのが日頃から文章を「速く読む」ことを意識するということです。
方法論でも何でもないように感じられるかもしれませんが実はこれが一番、誰にでも確実に効果のある方法です。

普段から「速く読む」ことを心がけていると「速く読む」状態が徐々に普通のこととして感じられるようになってきます。
車を運転していて高速道路に入ると、最初は一般道で運転していた時に比べて速い速度で運転していることについて明確な自覚がありますが、徐々に速い速度で運転しているという自覚がなくなっていきますよね。
あれと同じことです。

なお、最初の内は文章を速く読むと内容の理解がしにくくなってしまいますが、徐々に理解の速度もあがってきますので、しばらくは大体の内容が理解できれば良いというぐらいのつもりで、取り組んで頂ければと思います。

②スラッシュを入れる。

次に取り組んで頂きたいのが問題文を文節で区切るためにスラッシュを入れるということです。

これは文章を「速く読む」ための方法論というより、文章の内容を「把握しやすくする」ための方法論ですが、何度も文章を読み返すことによるタイムロスを防げるようになるため、結果的に文章を早く読めるようになるのと同様に時間を節約できる効果があります。

それでは実際に効果を体感して頂きましょう。
以下の2 つの文章をそれぞれ読んでみて下さい。

A が死亡し、A の妻B と嫡出でない未成年の子C とD が相続人となった場合に、C とD の親権者である母E がC とD を代理してB との間で遺産分割協議を行っても、有効な追認がない限り無効である。

A が死亡し、
A の妻B と嫡出でない未成年の子C とD が相続人となった場合に、
C とD の親権者である母E が
C とD を代理してB との間で遺産分割協議を行っても、
有効な追認がない限り無効である。

いかがでしょうか。
どちらも内容的には全く同じ文章ですが、きっと下の文章の方が読みやすく感じたはずです。
理由は下の文章の方は文節もしくは意味のかたまりごとに改行を行っているからです。

もちろん、本試験で問題文を改行することはできません。
しかし、その代わりにスラッシュによって文章を文節もしくは意味のかたまりごとに区切っていくだけでも、かなり読みやすくなります。

たとえば、こんな感じです。

A が死亡し、/A の妻B と嫡出でない未成年の子C とD が相続人となった場合
に、/C とD の親権者である母E が/C とD を代理してB との間で遺産分割
協議を行っても、/有効な追認がない限り無効である。

これでもそのまま読むよりは随分と内容の把握がしやすくなりますよね。

スラッシュを入れると文章が読みやすくなるのはもちろんのこと、問題文を流し読みすることがなくなるため、論点の見落としによるケアレスミスも防げます
そういう意味では試験対策として非常に有益な方法論ですので是非とも取り入れて頂きたいと思います。

8.学習内容についての考え方

ここでは宅建試験の学習を効率的に行うための考え方などをご紹介したいと思います。

①法律は社会規範である。

これは、あなたの宅建試験学習を非常に楽にする考え方ですので、しっかりと覚えておいて下さい。

法律というのは、そもそも社会において「一般的に正しいと信じられていること」を誰もが守るべきルールとして明文化したものですよね。
この点については、異論なく、ご納得頂けることだろうと思います。

だとすれば、あなたが社会人として一般的な倫理観を持っているのなら、法律で定められていることと、あなたが正しいと考えることの間には大きな違いはないはずだということです。

このように考えれば、法律の学習って随分、楽なものに思えてきませんか?

要するに、法律で定められていることと、あなたが正しいと考えることの間に違いがない部分については、さほど、熱心に勉強する必要がないわけです。
なぜなら、あなたの倫理観に沿って判断してしまっても間違う可能性は低いわけですから。

逆に、法律で定められていることと、あなたが正しいと考えることの間に違いがある部分については、しっかりと学習しなければなりません
あなたの倫理観に沿って判断してしまっては間違うことになるからです。

法律は社会規範である。

このことがわかっていれば何もテキストに掲載されていることを隅から隅まで覚える必要はないのです。
宅建試験のための勉強の負担を劇的に軽減することができる本当に重要な考え方ですので、是非、勉強机の前にでも書いて貼っておいて下さいね。

②民法を得意科目にする。

宅建試験に確実に合格したいなら是非、民法を得意科目にして下さい。
民法は単に出題数が多いだけでなく、宅建試験対策で学ぶことになる全ての法律の基礎となるものだからです。
つまり、民法の知識がしっかりと身に付いていないと他の法律科目の学習にも支障が出るのです。

また、私の過去の指導経験から言っても民法を得意科目としている受験生はまず、試験に落ちません。
民法が得意科目になるということは、法律的な考え方がしっかりと身に付いているということなので、たとえ全く知識のない問題であっても、ある程度、対応できるようになるためです。

ですので、今年の試験に確実に合格したいという方は、是非、民法を得意科目にするつもりで学習して下さい

なお、「民法は半分捨てて、他の法律科目で点を稼いで合格した。」という方がたまに、いらっしゃいますが、これはあくまで結果的に合格できたというだけの話であって、やはり確実に合格できる方法ではありません

「何年かのうちに合格できればいい」というのであれば、それも一つの戦い方かもしれませんが、今年、確実に合格したいというのなら、民法は特に力を入れて学習することをお勧めします。

9.学習計画を立てる。

日々の行動を律するためにも学習計画は必ず立てるようにして下さい。
学習計画を立てれば、少なからず、それを守らなければならないという意識が働き、自然と学習しようという気持ちになれるものだからです。

よく「学習計画なんて立ててもどうせ守れないから立てない」という人がいますが、そういう人が学習計画さえ立てないと、ほとんど、まともに学習しないまま挫折してしまうということにもなりかねません。
そういう意味では、どんな人であっても学習計画を立てる方が間違いなく学習量が増えるはずですので、必ず学習計画を立てるようにしましょう。

それでは以下に学習計画を立てる際の注意点をお伝えしたいと思います。

①数値目標を設定する。

単に「テキストを読む。」とか「過去問を読む。」とかいった学習行動だけを示した学習計画を立てても、ほとんど意味がありません。

必ず、その日に学習すべき時間数、あるいはページ数や問題数などの「数値目標」のある学習計画を立てるようにして下さい。

②まずは短い学習計画を立ててみる。

学習計画を立てるというと、多くの方がいきなり本試験当日までの学習計画を立てようとしてしまいますが、まずは1 週間とか2 週間程度の短い学習計画を立ててみることをお勧めします。

実際に学習をはじめてみると当初、考えていた数値目標が、とても守り続けることができないほど多いとか、逆にあまりに少ないとかいったことがよくあるからです。

ですので、まずは短い学習計画を立てて、数値目標の妥当性を検証してから、本試験までの長期の学習計画を立てるようにしましょう。

③休日をもうける。

1 週間に1 回は休日をもうけるようにして下さい
これは、急な用事などで、学習計画を守れなかった日の分の遅れを取り戻すためです。

忙しい方の場合、1 回の遅れが原因で、そのままズルズルと学習計画を守ることができなくなってしまうことがありますので、後れを挽回する機会を確保する意味でも必ず休日をもうけるようにして下さい。

なお、休日をもうけた場合、学習計画が遅れていないのなら、実際にしっかりと休んでしまう方が良いです。
気分転換になるのはもちろんのこと、休日というご褒美があれば「学習計画を守ろうとする動機づけ」にもなるからです。

④必要に応じて見直す。

いったん、学習計画を立てたとしても、事情の変更等により、その計画を守ることが難しくなることがあります。
また、学習の習熟度が上がった結果、当初の計画では楽になりすぎるといったことも、当然ありえるでしょう。

その場合には、躊躇することなく学習計画を変更するようにして下さい。
学習計画を立てる目的は、あくまで日々の学習を効果的に行うことであり、その目的を達することができなくなった計画に特に固執する必要はないからです。

どのような学習計画であれば、最も学習の効率が高くなるのかを考え、必要に応じて柔軟に見直すようにして下さい。

10.得点計画を立てる。

宅建試験に短期間で合格することを目指すなら、絶対的に「メリハリのある学習」を行う必要があります。

そのメリハリのある学習を行うために是非ともやって頂きたいのが得点計画を立てるということです。
つまり、あらかじめ法律科目ごとに何点取ることをめざすのかといった目標得点を定めていき、それを常に意識することによって「メリハリのある学習」を実現するわけです。

たとえば大ざっぱにでも権利関係は10 点、宅建業法は17 点、法令上の制限税法その他では10 点・・・といった具合に得点計画を立てて行くと、その目標を達成するために、各法律科目ごとに「どの程度の時間、勉強すべきか。」ということが見えてきますよね。

この各法律科目ごとに「どの程度の時間、勉強すべきか。」ということが見えているか、いないかだけでも、学習の効率は大きく変わってくるのです。
だから、学習効率を上げるためにも面倒くさがらず、絶対に得点計画を立てるようにして下さい。

得点計画を立てる際には以下の点に注意して下さい。

①一度、テキストを読み通してから得点計画を定める。

得点計画は法律科目ごとの得意・不得意、好き・嫌いなどを反映する形で定めるべきものです。
ですので、法律科目ごとの得意・不得意、好き・嫌いなどがなんとなくでも、わかるようになる最初のテキスト学習が終わってから、得点計画を立てるようにして下さい。

②総得点の目標が38 点以上になるようにする。

総得点の目標が近年の宅建試験における最も高い合格ラインである38 点以上になるようにします。

もちろん、これより合格ラインが上がってしまう可能性もゼロではありませんが、たとえば合格ラインが39 点までも上がるというのなら、その年の問題はかなり簡単になっているはずですので、38点を目標に勉強してきたあなたも、十分、39点以上とれるはずです。

ちなみに宅建試験では2012 年の試験より正しい選択肢の数、あるいは誤っている選択肢の数を答えさせる、いわゆる個数問題が急増しています。

言うまでもなく個数問題は、単純に正しい選択肢、あるいは誤っている選択肢を答えさせる問題に比べて正解することが難しく、この傾向が続く限り合格ラインが38点を超える可能性は、かなり低いものと考えられます。

③宅建業法の得点目標は17 点で固定する。

宅建業法(特定住宅瑕疵担保責任履行法を含む)の得点目標はどなたも17 点に設定して下さい。
宅建業法は出題数が多い割に出題範囲が限られており、非常に対策をしやすい「得点源にすべき法律科目」だからです。

本来であれば得点目標を18 点以上に設定したいところなのですが、個数問題が大幅に増加した現在の宅建試験においては、18 点以上に設定することが非現実的になったので17 点に引き下げました。

④民法は得意科目でも得点目標の上限は8 点とする。

前にも書かせて頂いた通り、民法は絶対的に得意科目にするつもりで学習すべき法律科目ですが、近年の宅建試験では出題意図がよくわからないような難問も多くなっています。

ですので、民法はいくら得意になっても得点目標を10 点満点中の8点までで設定するようにして下さい。
これ以上の得点目標を設定してしまうと、民法学習に割く時間が多くなりすぎてしまう恐れがあるからです。

⑤その他は法律科目の大分類ごとに得点目標を定める。

民法と宅建業法以外の法律科目は2 問から1 問しか出題されませんので各法律科目ごとではなく法律科目の大まかな分類ごとに得点目標を定めるようにします。

たとえば
借地借家法・不動産登記法・区分所有法で4 点満点中の2 点
都市計画法・建築基準法で4 点満点中の2 点
国土利用計画法・農地法・土地区画整理法・宅地造成等規制法その他で4 点満点中の3 点
税法・不動産の価格で3 点満点中の2 点
5 問免除科目で5 点満点中の4 点
といった具合に得点目標を定めていきます。

⑥捨てる法律科目は一般受験生で2 点、5 問免除生で3点までが限度。

勉強時間が限られる受験生の場合、あえて最初から捨てる法律科目を作るという選択もありえます。

その場合、捨てる法律科目は
一般の受験生で最大2 点まで
5 問免除のある受験生で最大3 点まで

の範囲で考えるようにして下さい。

これ以上の法律科目を捨ててしまうと他の法律科目でカバーすることが難しくなってしまうからです。

以上が得点計画を立てる際の注意点になります。

なかなか簡単には決めにくいかもしれませんが「これなら実行できそう。」という得点計画を立てることができると自分が目指すべきゴールが明確になり、ある種の確信を持って勉強を進めることができるようになります。
非常に意義の大きいことですので、必ず得点計画を立てるようにして下さい。

※参考 各法律科目ごとの出題数(年によって変動あり)及び学習効率

最も学習効率が良いものをA、最も学習効率が悪いものをEとする5 段階で各法律科目を評価してみました。得点計画を考える際の参考にして下さい。

11.試験に関する注意点

本試験において充分に実力を発揮するために、注意すべき事項としては以下のようなものがあります。

①問題は1 番から解かない。

本試験で問題を解く際には1 番から順番に問題を解くのではなく

統計(48 番)→
宅建業法の前半(26 番から35 番)→
権利関係(1 番から14 番)→
法令上の制限税法その他(15 番から25 番)→
宅建業法の後半(36 番から45 番)→
5 問免除科目(46 番から50 番)

の順番で解くようにして下さい。

一般的に言って、これが一番、実力を発揮しやすい問題を解く順番だからです。

まず、試験直前に覚えた統計の数字を忘れてもいいように最初に統計の問題を解きます。
次に試験の緊張感をほぐすために、一番、正解しやすい宅建業法の問題の前半を解きます。

次に緊張感がほぐれてきて、一番頭が働く時間帯に権利関係(特に民法)の問題を解きます。
その後は、まだ手をつけていない問題を前から順番に解いていくという流れになります。

なお、人によって得意科目・不得意科目というのは変わってくると思いますので、多少、順番が入れ替わるのはかまいませんが、統計の問題のすぐあとに民法の問題を解こうとするのは絶対にやめて下さい。
民法から解くと、最初に立て続けにわからない問題に遭遇し、パニックに陥ってしまう可能性が高いからです。

②マークはできるだけまとめて行う。

マークは、一問ずつ行うのではなく、できるだけまとめて行うようにします。
その方がマークをする時間を短縮できますし、またマークをする行を誤るという致命的なミスを防ぎやすいからです。

なお、全部の問題を解いてしまってから、まとめてマークをするというのが一番、理想的な方法ではありますが、試験時間が残り20 分を切っても、まだ全ての問題が解けていない場合には、いったん、その時点までに解けている問題について先にマークをするようにして下さい。

これは「問題は全て解けたのにマークをする時間が足りなくなった」という不幸な事故を避けるためです。

よくあるご質問と回答

ここでは宅建試験の受験生からよくお受けするご質問とその回答を紹介しておきます。

宅建試験の勉強を進めるにあたって同じような疑問を持たれることもあるかと思いますので是非、参考になさって下さい。

Q.インターネットなどを見ていると「宅建試験は誰でも独学で合格できる試験」という情報をよく見かけます。
実際のところはどうなのでしょうか?

A.「誰でも独学で合格できる試験」という表現は明らかに間違いです。
正確には「独学で合格する人もいる試験」ということになります。

宅建試験は受験生の6人から7人に1人しか合格できないような「競争試験」です。
6人から7人に一人と言うと30人から35人ぐらいのクラスで上位5番以内という成績です。

そんな試験が「誰でも独学で合格できる試験」であるはずがありません。

インターネット上にあふれる「誰でも独学で合格できる試験」との情報は、幸運にも独学で合格できた人が、あくまで個人的な経験に基づいて発信しているものと考えるべきです。

Q. どんな人であれば独学で宅建試験に合格することができるのでしょうか?

A.・受験エリートなどの勉強慣れしている人、あるいは
・わからないことを自力で解決できる問題解決能力と勉強を継続できる自己管理能力の双方を備えた人
のいずれかであれば宅建試験に独学で合格することができます。

Q.どういう人は宅建講座を利用した方がいいのでしょうか?

A.まずは「自分でテキストを読んでも内容が理解しにくい人」です。
この他に「意志の弱い人」も利用するメリットが大きいと思います。

資格スクールの開講している一般的な宅建講座の受講料は安くても10 万円以上はします。
それだけの大金を先に払ってしまえば、そう簡単には挫折できなくなりますからね。

ちなみに、宅建講座利用者と比べた場合の独学者のドロップアウト率(途中で挫折してしまう確率)は市販テキストの販売数などから3倍から4倍程度に達すると言われています。

最初の数ページテキストを読んだだけで挫折する人も少なくないようです。
数千円の出費ぐらいなら、比較的、簡単に捨ててしまえるということなのかもしれません。

Q.直前講座やオプション講座は利用する方がいいですか?

A.特に受講する必要はないです。
むしろ「有害」と言えるものも多いと思います。

「過去問を完全にマスターする」というゴールを目指す上で、横道にそれることになるようなものについては受講しないことをお勧めします。

Q.模試は受ける方がいいですか?

A.模試はしょせん模試と割り切れないなら、受けない方がいいです。
本試験の傾向に合わない無意味な予想問題を見て無駄に不安になるだけだからです。

ただし、あがり症の方などが「本試験の雰囲気になれる。」などといった明確な目的を持って受験されるのであれば、その目的の範囲内においては意味があると思います。

その場合にも予想問題に惑わされて、学習範囲を拡げたりすることがないよう、十分、注意して下さい
既に何度も申し上げているとおり、宅建試験は過去問を完全にマスターすれば、合格できる試験ですので。

なお、たまに「模試の問題が本試験で出題された!」などということを宣伝している資格スクールを見かけますが、ほとんどの場合、過去にも同一論点について出題されたことのある問題か、法改正についての問題か、のどちらかです。

つまり、過去問を完全にマスターした上で、法改正点をチェックしていれば模試の予想問題に頼る必要性なんて、ほぼないということです。

Q. 5 問免除は取る方がいいですか?

A. とれる人(宅建業従事者)は絶対にとるべきです。
5 問免除は単に5 問分、確実にとれるというだけでなく、本来、5 問免除科目の学習に充てるべき時間を他の法律科目の学習に充てることができるという意味において本当に有利な制度ですから。

確かに費用はかかりますが、それだけの見返りのある投資だと思います。

Q.予想問題集はやった方がいいのですか?

A.やらない方がいいです。
短期合格したいなら「過去問を完全にマスターすること」だけに集中して下さい。

鉄則です。

Q.勉強には全く自信がありません。それでも合格できるでしょうか?

A.宅建試験は
・自分にあった環境で
・正しい方法に基づいて
・努力を重ねれば

能力に関係なく誰でも合格できる試験です。

上記のことを確実に守れるかを自問自答してみて下さい。

答えがYESなら問題なく合格できます。

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