こんにちは、松村です。
セブンイレブンの八代目儀兵衛おにぎり、試しに食べてみました。
コメの硬さに少し、こだわりは感じるけど、おいしい普通のおにぎりです。
高くはないので全く文句はないですが、正直、これなら、いつもどおり海老マヨネーズのおにぎりにすれば良かったなと思いました。
ちょっとガッカリw
さて、本日は「店舗を持たない不動産屋で食べていけるのか?」という点について検討してみたいと思います。
実は私自身も店舗を持たない状態で不動産屋として独立開業しています。
そういう経緯もあってか、不動産屋として開業を検討されている方から「とりあえず店舗を持たないで開業しようと思っているのですが、それで食べていけるようになるものなのでしょうか?」といった内容のご質問をお受けすることが非常に多かったんですね。
そこで、きっと、この点について気になっている方が他にもたくさんいらっしゃるはずと考え、このサイトでも記事のテーマとして取り上げてみようと考えたわけです。
店舗を持たないで不動産屋として開業することを検討されている方にとっては少なからず、参考になる内容になっていると思いますので、該当される方は是非とも最後までお付き合いになって下さい。
それでは早速、行ってみましょう。
※本記事において「店舗を持たない不動産屋」とは自宅もしくは店舗としての体裁が整っていないワンルームマンションの一室などを宅建業法上の事務所として宅建業の免許を受けて開業した不動産屋のことを言うものとします。
店舗を持たない不動産屋で食べていけるのか?
それではまずは結論からお伝え致します。
私としては店舗を持たない状態で不動産屋として食べていくことは十分に可能であると考えます。
ただし店舗を持たないということが集客やお客さんからの信頼を獲得するという面で不利になることは確かです。
したがって、その不利を克服もしくは緩和するべく、少なくとも以下の条件のいずれかをクリアしている必要があるものといたします。
条件1:差別化できている
競合他社と高度に差別化できているため、お客さんから必然的に選ばれやすくなっているということです。
①営業地域を絞り込む②見込み客の人的属性(性別・年代・収入・社会的地位・価値観・ライフスタイルなど)を絞り込む③提供サービスを絞り込む④その他、自社の優位性を示す、などといったことにより競合他社との差別化を図ることができれば、その違いに価値を感じた見込み客は進んであなたの不動産屋を選んでくれることになります。
自社が想定するターゲットからみて「この不動産屋さんはまさに私のための不動産屋だ!」と確信してもらえるような差別化ができるよう努力してみて下さい。
それができれば、たとえ店舗がなくても食べていくことができるぐらいの集客は十分できるようになるはずです。
条件2:インターネット集客に長けている
現代は不動産屋の集客も圧倒的にインターネットに依存する時代です。
したがって、インターネット集客に長けていれば、店舗がないなどという不利は全く問題なく克服することができます。
たとえば自社サイトを訪れた見込み客にこちらから継続的にアプローチし続けることが可能となるようにリストをとる仕組み作る。
そして、そのリストに対して有益な情報を提供するメールマガジン等を送付し続けることによって、見込み客からの好意、信頼を獲得していく。
こういった、有効であることが立証されているにもかかわらず、多くの不動産屋が実践できていない集客のための戦術を確実に実践していくことによって、インターネット集客において、他社の2歩も3歩も前を行くことができるようになるのです。
条件3:お客さんの紹介依頼に積極的に取り組んでいる
不動産屋が店舗を持たないことのデメリットの一つに見込み客からの信頼を得にくいということがあります。
しかし、知人等からのお客さんの紹介であれば、当初からある程度の信頼を得られている状態からお客さんとの関係性をスタートすることができるため、この不利の影響を受けにくくなります。
なお、紹介については「長い間、誠実にビジネスを続けているうちに、自然と発生するもの」と考えている方が多いようですが、それは違います。
こちら側から積極的に「お知り合いの方で不動産の購入や売却を検討されている方がいらっしゃいましたら、是非とも当方にご紹介下さい。」とお願いしてまわって、はじめて頻繁に発生するようになるものなのです。
ここを誤解していると、運がよくても何年かに1回、紹介がポツリ、ポツリと発生するという程度にしかなりえません。
これでは集客の手段として、とてもあてにすることはできないですよね。
無店舗で不動産屋を開業しようとしている方は、紹介をあてにできる集客の手段とすることができるよう、是非、積極的に紹介依頼に取り組んで頂きたいと思います。
以上の3つが店舗を持たない状態で不動産屋として食べていくためにクリアすべき条件となります。
無店舗で開業すること考えていらっしゃる方は最低でも1つの条件をクリアできるよう、開業前からしっかりと準備を行って下さい。
(※実際の集客活動は開業後(宅建業の免許取得後)でないと行えない点に注意して下さい。)
そうでないと高確率で、すぐに不動産屋としてビジネスを続けていくことができなくなってしまいますので。
しっかりと肝に銘じて下さいね。
店舗があれば食べていけるのか?
上でお話したとおり、不動産屋にとって店舗を持たないということは、多少なりとも不利になることは間違いありません。
では、逆に不動産屋は店舗さえあれば確実に食べていけるビジネスなのでしょうか?
もう少し踏み込んで言えば、不動産屋にとって店舗は常に食べていけるほどに集客に効果を発揮してくれるのものなのでしょうか?
残念ながら、この問いに対する答えはノーということになります。
たしかに店舗があれば店頭に掲示してある物件情報を見たお客さんがフラッと来店してくれるということもないわけではないでしょう。
しかし、そういうお客さんがもたらしてくれる売上だけで食べていけるようなことは99%ありませんし、もっと言えば常に店舗の賃料に見合うだけの売上をもたらしてくれるわけでもないのです。
今のお客さんは、物件を探すとなれば、ほぼ例外なく、まずはインターネットで物件を探します。
で、良さそうな物件があれば、お問い合わせフォームや電話で連絡して物件の内覧を行います。
そう、昔と違って「物件を探すためにまずは不動産屋(の店舗)に行ってみるか」とはならないのです。
このことからも店舗があるというだけで十分な集客ができるわけではないということは十分、想像できますよね。
さらに言うと近年では、駅前一等地に店舗を構えている不動産屋が、高額な家賃が原因で経営的に苦しい状況に追い込まれているなどという話もよく耳にします。
以上のようなことを総合的に勘案すれば店舗があることは不動産屋が集客するにあたって基本的にはプラスの材料になるけれど、集客を店舗に頼るようなことを考えているとマイナスの材料になってしまうことも普通にありえるということになります。
間違っても「店舗さえあればなんとかなる」などと甘いことを考えないようにして下さいね。
まとめ
- 店舗を持たない状態で不動産屋として食べていくことは十分に可能である。
しかし、そのためには次の3つの条件のうち少なくとも1つの条件をクリアしている必要がある。
①差別化できている
②インターネット集客に長けている
③お客さんの紹介依頼に積極的に取り組んでいる - 店舗があることは不動産屋が集客するにあたって基本的にはプラスの材料になるけれど、集客を店舗に頼るようなことを考えているとマイナスの材料になってしまうことも普通にありえる。
いずれにしても、今の不動産屋が集客活動を行う上での店舗の重要性が相対的に低下していることは間違いないです。
そういう意味では不動産屋を開業するにあたって経済的な余裕もないのに店舗を持つことに固執する必要はないと言えるのかもしれません。
まあ、それでも店舗がある方が集客しやすいことに変わりはないですけどね。
以上、今回は「店舗を持たない不動産屋で食べていけるのか?」という問いに対する私、松村なりの考えをお伝え致しました。