こんにちは、松村です。
昨日、食べたラーメンのせいで、まだ、胃がもたれています。
もうすぐ52歳にもなろうというのですから、少し自重しないといけませんね。
以降はなるべく並にします(笑)
さて、本日は「不動産屋さんは食えない」という一部の方の意見に対する私なりの考えをお伝えしたいと思います。
いきなりですが結論から申し上げますね。
「不動産屋さんは食えない」などということは絶対にありません。
むしろかなり食えるビジネスなのです。
以降、私がそう断言す根拠などを順をおって紹介していきますので興味のある方は是非、最後までご覧になって下さい。
それでは早速、行ってみましょう。
不動産屋さんは食えると断言する3つの根拠
私が不動産屋さんは食えるビジネスであると断言する根拠は次の3つになります。
1.顧客単価が高い
不動産屋さんは他のビジネスに比べてお客さん一人当たりがもたらしてくれる売上、いわゆる顧客単価が非常に高くなっています。
ここでは売買価格5000万円の不動産の売買契約を1社で媒介して成立させた場合に受け取ることができる手数料について考えてみましょう。
この場合に不動産屋さんが受け取ることができる手数料は以下のような式で計算されます。
{5000万円×3%+6万円}×2(※)=312万円
※×2となっているのは、この例の場合、売買契約を1社で媒介しているので、売主・買主双方から手数料を受け取ることができるためです。
312万円って、ほぼ新卒社員の年収ですよね。
これほどまでに不動産屋さんの顧客単価は高くなることがあるのです。
もちろん、すべての取引が不動産屋さんにとって、これほど、おいしいものというわけではありません。
しかし、それこそ年に1回でも、こんな取引ができたら、食べていくことぐらいは十分、できそうでしょ。
これが私が不動産屋さんが食べていけるビジネスであると断言する一つ目の理由です。
2.利益率が高い
不動産屋さんは顧客単価に加えて利益率も非常に高いビジネスです。
媒介に関していえば、そもそも原価になるものが存在しない上に経費もそれほど、かからないビジネスだからです。
いわゆる一人社長であれば利益率が80%を超えるということも決してありえない話ではないのではないでしょうか。
会計の知識が全くない方にとっては、少しわかりにくい話かもしれませんが、利益率が80%を超えるなどというのは、飲食店などの原価があるビジネスをされている方から見れば、ものすごく、うらやましい話です。
他のビジネスをされている方から、うらやましがられるほどの利益率の高さ。
これが私が不動産屋さんが食べていけるビジネスであると断言する二つ目の理由になります。
3.確実な需要がある
不動産というのは非常に高額なものです。
しかも普通の人は人生の中で何度も買ったり、売ったりするようなものではありません。
しかし、その一方で人生において、ただの一度も不動産屋の世話になることがないという方も、まず、いませんよね。
そう、不動産屋の提供している媒介サービスというのは、そんなに頻繁に利用するものではないとしても確実かつ、絶対的に需要のあるサービスなのです。
そして、その事実は50年先も100年先も変わることはないでしょう。
どんな時代を生き、どんなライフスタイルを選択する人だって、いつかは自分の住まいを必要とする時が来るのですから。
不動産屋の提供するサービスには確実かつ、絶対的な需要がある。
これが私が不動産屋さんが食べていけるビジネスであると断言する三つ目の理由となります。
不動産屋が食えないと評される理由
ここまでの内容をお読みいただければ大半の方が「不動産屋は確実に食える!」とまでは確信できないまでも「不動産屋は割と食べていきやすそうなビジネスなんじゃないか」と感じて頂けたのではないかと思います。
では、なぜ、これほどまでに食べていきやすそうな不動産屋のビジネスが「食えないビジネス」などと評されることがあるのでしょうか。
私はこの理由はザックリと2つほど、あると思っています。
以下、その理由を簡単に紹介していきます。
1.現実に食えない人がいる
一つ目の理由は非常に単純で不動産屋として独立開業したものの、食えない状態に陥っている方が現実にいるからです。
そして、そういう方たち、あるいは、そういう方たちの惨状を目にした人たちが単一の事実のみに基づいて「不動産屋は食えない」と言っている。
そういった構図です。
でも、これっておかしな話ですよね。
全く食えない状態に陥っている人がいる一方で、食えるようになるどころか、普通の人じゃ、一生、手が届かないような高級外車を乗り回されるぐらいまでの成功を手に入れる人が同じぐらいいるのですから。
正しくは「不動産屋は上手くやらないと食えないこともある」と言うべきです。
2.集客の不安定性
二つ目の理由は独立初期における集客の不安定性ですね。
不動産屋のビジネスは、顧客単価がめちゃくちゃに高いため、少ないお客さんでも十分、食べていけるようになります。
それこそ物件価格がそれなりに高い場所で売買契約の媒介専門で営業されている場合には年間6件ぐらいしか成約できなくても、普通に生活はしていけるんじゃないでしょうか。
しかし、集客の絶対数が少ないということは毎月の集客数がどうしても大きく偏りがちになるということでもあるんですよね。
たとえば上記の年に6件の成約というケースで言いますと3月に3件、4月に1件、7月に2件成約して、残りの月はずっとゼロ更新みたいなことも起こりうるわけです。
こういうことも独立して年数を重ねていれば、わかっているし、ある程度の事前準備もできています。
しかし、独立したてのタイミングで何か月も連続で売上ゼロ更新みたいなことが起こるとパニックになるし、売上が立つタイミングを待てるだけの経済的な備えもできていない。
こういった事情で独立してすぐにビジネスを続けていくことが難しい状態に陥ってしまう人が結構、いらっしゃるのです。
不動産屋を食えるビジネスとするためにやるべきこと
ここでは不動産屋をより確実に食えるビジネスとするために独立前の段階でやるべきことを3つほど紹介しておきます。
ここまでの内容をお読み頂ければ、大体、察しのつく内容ばかりかもしれませんが、念のため、明確な言葉にしてお伝えしておきますね。
1.集客の下準備
独立して、なるべく早いうちに集客できるよう、集客のための下準備を行います。
まずは、どこで、誰に対して、どんなサービスを提供するのか、そして、他の不動産屋さんとは何が違うのかを明確にして下さい。
その上で、それが見込み客にしっかりと伝わるようなメッセージを作り、ホームページ等の各種マーケティングツールにもれなく掲載しましょう。
目標はあなたが設定したターゲットにあてはまる方が、あなたが作ったマーケティングツールを目にした時に「私のための不動産屋さんだ」と感じてくれることです。
ターゲットにあてはまる方の助言を得ながら、しっかりとマーケティングツールをブラッシュアップしていって下さい。
2.お客さんの紹介依頼
事前に集客の下準備をするにしても、先にも触れたとおり、不動産屋の集客状況はどうしても偏りがちになります。
そのあたりのリスクを少しでも軽減できるように同時並行的にお客さんの紹介依頼というのも積極的にやっておくべきです。
紹介のお客さんは一般のお客さんに比べて成約率が非常に高いのはもちろんのこと、ある程度の信頼関係がある状態から営業をスタートできるため、成約するまでに必要な期間も短くなります。
そのため独立後、間もなく、少しでも早い時期に最初の売り上げを作りたいと思っている不動産屋さんにとっては、非常にありがたいお客さんとなる可能性が高いのです。
是非ともなるべく多くの友人、知人にお客さんの紹介をお願いして回って下さい。
3.経済的備え
1.や2.のような集客のための準備を行ったとしても、集客の偏りが100%解消できるわけではありません。
上でとりあげた例で言えば、その年の6件分の成約が、年の終わりごろに集中するようなことも当然ありえますし、もっと言えば、その年の6件分の成約が、そのまま翌年に持ち越されてしまう可能性さえゼロではないのです。
そのような状況になっても、ビジネスを続けていけるよう、できる限りの経済的な備えをしておきましょう。
正しい集客活動をやれているのなら、偏りがあったとしても、いずれは集客できるようになります。
そのタイミングを経済的な事情で待てなくなり、ビジネスをやめてしまうことになるなんて、どう考えたって、もったいな過ぎますよね。
そのような残念な事態を避けるべく、全く売上が立たなくても、最低でも半年、できれば1年は持ちこたえられるだけの経済的な備えを是非ともしておいて下さい。
まとめ
- 不動産屋は食えないビジネスなどではない。
むしろ、かなり食べていきやすいビジネスである。 - 不動産屋は食えるビジネスであると断言できる理由は次の3つ。
①顧客単価が高い
②利益率が高い
③確実な需要がある - 不動産屋が食えないと評される理由は次の2つ。
①現実に食えない人がいる
②集客状況に偏りが生じやすい - 不動産屋をより確実に食えるビジネスとするために独立前の段階でやるべきことは次の3つ。
①集客の下準備
②お客さんの紹介依頼
③経済的備え
最後にもう一つだけ、言わせてもらうと、どんなビジネスをやる場合であっても、それを食えるビジネスにするのか、食えないビジネスにするのかは、結局はあなた次第です。
もちろん、ビジネスの中には食べていきやすいもの、食べていきにくいものがあるのは事実ですが、それとて本人の工夫、努力によって状況は変わりますから。
だから、あまり人の言うことに振り回され過ぎず、ちゃんと自分の頭で考えて食べていけそうか、どうかを判断して頂ければと思います。
以上、今回は「不動産屋は食えない」との意見を私が否定する根拠や不動産屋を食えるビジネスとするためにやるべきことなどについてお伝え致しました。