こんにちは、松村です。
本日は「不動産屋開業に失敗する人に見る7つの共通点」というテーマでお送りしたいと思います。
大きな夢を持って不動産屋として開業したのに失敗して、すぐにサラリーマン生活に逆戻りみたいなことは何としても避けたいですよね。
そのために実際に開業して失敗された方が抱えていた問題点から学ばせてもらおうということです。
今後、不動産屋として開業することを考えていらっしゃる方にとっては大いに学ぶべき点の多い記事になっていると思いますので、お時間が許すのであれば是非とも最後までご覧になって下さい。
それでは早速、行ってみましょう。
開業に失敗する人の7つの共通点とその対策
不動産屋開業に失敗する人に良く見受けられる共通点としては次のようなものがあります。
なお、各共通点については、やや、被っている部分があるかもしれませんが、わかりやすさと漏れなくお伝えするという点を重視して、すべて取り上げさせてもらっています。
その点、予めご了承ください。
1.集客に関する基礎知識がない
不動産屋を開業すれば、当然、自分で集客する必要があるわけですが、その前提となる基礎知識が全くない、もしくは、ほとんどないということです。
自社より強い競合うごめく市場環境下において集客のための基礎知識すらなくして、ビジネスを継続していくのに十分な集客など実現できるはずがありません。
集客ができなければ、収入が得られる可能性ももちろんない。
このようにしてあえなく撤退へと追い込まれてしまうということです。
当然のことながら、お客さんは勝手に湧いてくるものではありません。集客のための戦略を考え、その戦略に則って戦術を粘り強く行使し、はじめて獲得できるものです。そういった集客活動を効果的に実践するために必要となる基礎知識を開業前に必ず学ぶようにして下さい。
対策
「集客に関する基礎知識がない」ことに対する対策は単純に「集客について学ぶ」ことになります。
一番、手っ取り早く、かつ安価に集客について学ぶ方法としては集客に関する本を読むことになるでしょう。
小さなビジネス向けの集客に関する本を、たとえ一冊でも読んでおけば、全然、違うと思います。
是非、大きな書店などに出向いて、ご自身にとって興味が持てそうなものを探してみて下さい。
Amazonなどのレビューを参考にするのもいいかもしれませんが信頼度にはかなり疑問もありますので、やはりご自身で実際に何ページかでも読んでみて判断されるのがベストです。
なお、集客に役立つ本については、このブログでも紹介していますので興味があれば以下の記事をご覧になって下さい。
本を読むだけではその内容を実際のビジネスに活かせるか不安という方についてはコンサルのように実際のビジネスに即した集客に関するアドバイスを受けられるサービスを利用するというのも一つの方法かと思います。
ただしコンサルについては実際のビジネスの中で学んだことを実践してこそ意味があるものなので、利用されるにしても、いよいよ開業されるようなタイミングになってから利用される方がいいでしょう。
開業する1年も前からコンサルを受けたりしてもお金をムダにするだけです。
最近では集客について学べるオンライン動画講座のようなものも多く存在していますが制作者の実績レベルの差が大きいので申し込む際には慎重に検討する必要があります。
2.人脈が乏しい
ここにいう人脈とは不動産業界内における人脈ではなく、広く一般社会における人脈のことを言います。
一般社会における人脈が広ければ、その広さに応じて、お客さんの紹介を期待することができます。
逆に人脈が乏しければ、お客さんの紹介をほとんど期待することができません。
特に通常の方法による集客が難しい開業初期においては、紹介のお客さんがもたらしてくれる売上がビジネスを継続していく上で大きな意味を持ちます。
人脈が乏しい方は、その点の不利を自覚し、資金準備を潤沢にするなど、他の方法によって手当てすることをあらかじめ考えておかなければなりません。
対策
「人脈が乏しい」方については人脈を拡大する努力をした方がいいです。
具体的には、人が集まるような会・場所に接客的に顔を出し、友人・知人を増やすということになります。
今はSNSがあるので自分が興味を持てるような様々な会を簡単に見つけることができるはず。
そういう会に継続的に参加すれば嫌でも友人・知人は増えていきます。
そして、友人・知人が増えていけば自ずと、その友人・知人から不動産取引について相談を受けたり、また、お客さんを紹介してもらえたりということが増えていくことでしょう。
人に関わることが苦にならない方は是非、積極的に取り組んでみて下さい。
※人と関わることが、あまり得意でないという方は無理する必要はありません。
苦手なことに無理して取り組んでもいい結果にはなりにくいですので。
その分、自分が取り組みやすそうな他の対策に力を注いでください。
ここに言う人脈とはあくまでお客さんの獲得につながる可能性のある人脈のことです。不動産業界における人脈のことではありませんの、その点、誤解されませんように。不動産業界における人脈が無意味とは言いませんが、拡大したところでお客さんの獲得につながることはありませんので。
3.コミュニケーション能力が低い
お客さんに成約してもらうためには、お客さんの要望を正確に把握し、その要望にあった提案をできる必要があります。
そのためには一定レベル以上のコミュニケーション能力が必要となるわけですが、そのコミュニケーション能力が不十分であれば、やはり不動産屋での開業に失敗する可能性が高くなるということです。
なお、コミュニケーション能力と言うと「話す能力」のことを意味していると思われる方が多いと思いますが、ここではどちらかと言うとお客さんの話を「聞く能力」のことの方を強く意味しています。
お客さんの要望の把握はお客さんの話を聞くことによってしか、することができないからです。
「聞く能力」が高ければ、口下手であろうと全く問題なく成約はとれますので、その点、決して誤解されませんように。
対策
既に上でも触れているとおり聞く力を高める努力をして下さい。
人には自我というものがあるため、基本的には「聞く」ことより「話す」ことの方を好みます。
しかし、そこをグッと我慢して「聞く」ことに力を注ぐこと。
そうすればお客さんの考えていることをしっかりと把握できるようになるため的を射た提案ができるようになります。
なお、聞くためには、その前提として、お客さんに自分の考えを話してもらう必要がありますが、当然、すべてのお客さんが勝手に自分の考えをベラベラしゃべってくれるわけではありません。
では、そういうお客さんに話してもらうために、どうすればいいのかと言いますと、これは非常に簡単な話で質問をすればいいのです。
質問をすればお客さんは、それに答えるべく話してくれますので。
話してくれた内容がお客さんの要望を把握するのに不十分である場合、さらに質問を重ねていくことになります。
質問を効果的に重ね、お客さんの考えていることを100%把握できれば、後はそれにマッチする提案をするだけ。
そうすれば非常に高い確率でお客さんを成約へと導くことができるはずです。
一つの目安として自分の話している時間とお客さんの話している時間が20%対80%ぐらいになっていればコミュニケーションがうまくいっているものと考えて下さい。自分の話している時間の割合が、それ以上に高くなっている場合には効果的な質問ができていない可能性が高いです。あらためて質問の内容等を検証してみて下さい。
4.的外れなことばかりをやっている
不動産屋として成功する上で、あまり意味のないような的外れなことばかりに貴重な時間と労力を費やしているということです。
たとえば
- 不動産屋同士の付き合い
- SNS等への書き込み
- 利用する予定のない資格取得のための勉強
みたいなことですね。
もちろん、こういったことが実際にお客さんの獲得につながっている、もしくは、つながる見込みがあるのであれば、やるなとは言いません。
ただし、その場合にも常に「もっと直接的に効果的にビジネスにプラスになるような行動は他にないか?」と問い続ける姿勢を持つ必要があると思います。
対策
集客に大きな効果を発揮しそうな活動を選択し、その活動に集中的に時間と労力を投下するようにするということになります。
上では的外れなことの例として3つの活動を取り上げましたが、いずれも直接的には集客につながらない活動であることは、おわかり頂けますよね。
もちろん、全く意味がないとか、必要ないなどと言うつもりはありませんが、満足に集客できていない状況で優先的に取り組む活動でないことは明らかです。
十分な集客ができるようになるまでは効果的な媒体を探して広告を出稿するとか、友人・知人にお客さんの紹介をお願いして回るとか、もっとダイレクトに集客に効果を発揮しそうなことにこそ力を注ぐようにして下さい。
思いついたことを何でもやるのではなく、集客効果という観点から優先順位を付けた上で、その優先順位にしたがって行動するようにしましょう。
小さな不動産屋にとって時間と労力こそが最も貴重な経営資源です。その最も貴重な経営資源を間違った使い方をしているようでは、成功なんてできるはずがありませんよね。肝に銘じて下さい。
5.行動力がない
行動力がない人というのもやはり開業してもうまくいく可能性は低いですね。
ビジネスにプラスの影響をもたらしてくれる可能性のあることを試してみるべく、行動しないかぎり、どんな成果も得られることはないからです。
まあ、当たり前の話ですよね。
たぶん行動力がない人というのは失敗することを恐れすぎているんだと思います。
でもね、失敗なんて致命的なものでない限り、いくらしてもいいんですよ。
失敗する回数に比例して成功する回数も増えていくのですから。
行動しないということが、失敗を避けることになるという側面より、むしろ、成功するチャンスを失うことになるという側面にこそ目を向けて下さい。
そうすれば、行動することより、行動しないことの方がよっぽど怖いという事実に気づくことができるはずですから。
対策
偉大な発明家の考え方を取り入れてみまましょう。
エジソンは、ある人物から「フィラメントの発明に至るまでに1万回以上も失敗されたそうですね。」と問われた際に、こう答えたそうです。
「私はただの一度も失敗していないよ。うまくいかない方法を1万とおり発見しただけだ。」
恐れるも何もすべては成功へと至る過程であって、失敗なんてないということを教えてくれる、実に深い言葉です。
かみしめましょう。
失敗なんてないのです。
あなたが途中であきらめてしまわない限りは。
うまくいく可能性が10%ぐらいはありそうだと思ったら、やってみましょう。うまくいかなくてもともと。うまくいったら、とんでもない大発見にさえなる可能性があるのですから。
6.資金的な準備が不十分
これは、まあ、言わずもがなかと思います。
紹介などを除けば不動産屋として開業してすぐに集客できる可能性は決して高くありません。
集客に関する事前準備をしっかり行っていたとしても最初の売上が立つのが開業から半年後などということも十分、ありえます。
にもかかわらず、その間、しのげるだけの資金的な準備ができていなかったとしたら、開業が失敗に終わってしまうのは当然のことですよね。
対策
最低でも開業してから半年間、理想を言えば開業してから1年間、全く売上が立たなかったとしても、持ちこたえられるだけの資金的な準備をしておかれることをおすすめします。
なお、資金準備は不動産屋の営業を継続するのに必要な資金だけでは、不十分です。
生活費についても当然、準備する必要があります。
仮に営業を継続するのに必要な資金が月額15万円、生活費が月額20万円必要だとすれば
半年分で(15万円+20万円)×6カ月=210万円
1年分で(15万円+20万円)×12カ月=420万円
もの資金準備をしておかなければなりません。
なかなかの金額ですよね。
もちろん、結果的にすぐに集客の仕組みの歯車があって、普通に集客できるようになる可能性もありますが、経営者たる者、最悪の事態を想定した準備をしておくべきです。
なるべく安全性を重視した資金準備を行うようにして下さい。
ちなみに私は営業上のランニングコストや生活費の準備がほぼ、なかったため、開業してすぐに深夜バイトに出かける羽目になりました(笑)
そんな、みっともないことになられませんように。
上記金額はあくまでランニングコスト的なものだけです。これに加えて宅建業の免許取得費などの開業初期費用が必要となることをお忘れなく。
7.パソコン音痴である
今は契約書を作るにしてもチラシ等の集客ツールを作るにしてもすべてパソコンを使用します。
そのためパソコン音痴の方はかなりに不利になると思います。
パソコン操作が堪能でチラシ1枚作るぐらいなら30分もあれば十分という人とパソコン音痴でチラシ1枚作るのに丸一日、かかってしまう人を比べた場合、どちらの方が不動産屋としての成功に近いかなんて考えるまでもないですよね。
パソコンが登場する前は人の仕事の効率が10倍も20倍も異なるということは、まず、ありませんでした。
しかしパソコンが登場してから後は、その操作に堪能か否かで仕事の効率が10倍も20倍も異なるということが普通にありうることになっています。
パソコン音痴であることは現代において不動産屋に限らずビジネスでの成功を目指す上で深刻な足かせとなることは疑いようのない事実です。
その深刻な足かせを外すべく、できるかぎりパソコンを自由自在に操れるようになるよう努力して下さい。
対策
パソコンを全く触れないというレベルであれば町のパソコンスクールのようなところに通ってごく初歩的な操作だけでも指導を受けた方がいいでしょう。
多少、触れるという方はブログ(できればWordPressで)などを運営してみて下さい。
まずは普通に記事の投稿ができるようになればいいですが、余裕があればブログに投稿する画像を自分で加工してみたり、ブログのデザインをカスタマイズしたりすることなどにも挑戦されることをおすすめします。
今は不動産屋さんの集客も圧倒的にインターネット中心の時代。
そういった経験や知識が不動産屋さん開業後、必ず、役に立ってきますので。
自分はパソコン音痴であるという自覚のある方は注意が必要です。大げさな話でなく、その一事をもって開業に失敗してしまう可能性もあるからです。インターネット検索をするのがやっとというレベルなら事前にしっかりと勉強された方がいいと思います。
番外編:自分の実力を過信している
これは不動産屋での実務経験がある方に関する話ですね。
不動産屋で実務経験を積まれた後、開業される方というのは、概ね、自分の「営業力」に自信があり、自分で不動産屋を開業すれば今まで以上に稼げると思っています。
※私自身は営業力というのは、3.で取り上げたコミュニケーション能力、すなわち、聞くことを中心とする相手の要望等を把握する能力のことだと考えていますが、不動産屋の営業の場合、相手の話を聞くことより、自分が話すことによって成約を勝ち取るタイプの営業マンが多いので、コミュニケーション能力とは別物であることを明確にする意味で「営業力」という言葉を使っています。
ところが実際にはそうならないことが多いんですね。
なぜか?
目の前にお客さんを連れてくる能力、すなわち、集客力と、目の前にいるお客さんを成約する能力、すなわち、営業力は全く別物であり、彼らにあるのは「営業力」だけだからです。
「営業力」が意味をなすのは目の前に既にお客さんがいればこそ。
そう、自慢の「営業力」も「集客力」がなければ、その威力を発揮しようがないのです。
対策
まずは自分にあるのは「営業力」であって、それに加えて「集客力」がなければ自慢の「営業力」を活かしようがないということを認識して下さい。
その上で集客力を身に着けるために、しっかりと努力して下さい。
集客に関する基礎知識を学ぶ方法については既に本記事でも触れさせて頂きました。
まずは、そこから初めてみましょう。
基礎知識を学び、それを実際の集客活動の中で実践していけば、ゆっくりとでも確実に「集客力」が身についていくはずですので。
ビジネスにおいては集客力>営業力です。どんなに営業力があっても集客できなければ売上が立つ可能性はゼロだからです。自分でビジネスをするようになった以上、集客力の研鑽にこそ、重点を置いて下さい。
まとめ
- 不動産屋開業に失敗する人の共通点は以下のとおり。
・集客に関する基礎知識がない
・人脈が乏しい
・コミュニケーション能力が低い
・的外れなことばかりをやっている
・行動力がない
・資金的な準備が不十分
・パソコン音痴である
・自分の実力を過信している - 上記、不動産屋開業に失敗する人の共通点、7つのうち、4つ以上該当する人は失敗する可能性がかなり高くなる。
- 失敗する人の共通点7つのうち、5つ以上に該当する人はすぐに開業すべきではない。
該当する共通点を一つでも多く減らす努力をした上で開業に踏み切るべきである。
実は不動産屋開業に失敗する人には、上に挙げた意外に、もう一つ重要な共通点があります。
それはずばり「自分を客観視することができない」ということですね。
ということは・・・ はい、そのとおりです。
そもそも不動産屋開業に失敗する可能性が高い人は、自分が不動産屋開業に失敗する人の共通点に該当するのか、どうかを正しくジャッジできない可能性が高いのです。
ということで、自分が不動産屋開業に失敗する人の共通点に該当するのか、どうかのジャッジは、周りの人にしてもらうことをおすすめします。
そうしないと絶対に開業するべきでない状態のままで開業し、失敗すべくして失敗するという悲惨な結果になってしまいかねませんので。
以上、今回は「不動産屋開業に失敗する人に見る7つの共通点」というテーマでお送り致しました。