今回は不動産屋さんがホームページ集客に取り組む際に必ず利用すべき無料ツールを4つほど紹介致します。
ホームページにアクセスを集める方法はSEO(GoogleやYahoo!等での狙ったキーワードでの検索結果において上位表示させること)と広告出稿に大別されますが、今回は主にSEOにおいて力を発揮してくれるツールを取り上げています。
いずれのツールも無料とは思えないほど、高機能かつ有用なツールとなっていますので是非とも利用して下さいね。
それでは早速、紹介して参りましょう。
キーワードプランナー
SEOを行うためには、その前提としてホームページのタイトルやコンテンツにどんなキーワードを盛り込むべきかを検討する必要がありますが、そのキーワードの検討に使えるのが、このキーワードプランナーです。
キーワードプランナーは、もともとGoogle広告の利用者が、どのようなキーワードで広告を出稿するかを検討するためのツールですが、Google広告の利用者でなくても、無料で利用することができますので、是非とも利用して下さい。
キーワードプランナーの利用方法は非常に簡単です。
①まずキーワードプランナーのページに行き、「新しいキーワードを見つける」をクリックします。
②ページを移動したら「ビジネスに密接に関連している商品やサービスを入力します」という記載の下の入力欄に上位表示させたいキーワードを入力し(ここでは仮に「茨木市 賃貸」と入力しています。)、「結果を表示」と書かれたボタンをクリックします。
③キーワード候補が表示されました。
前ページで入力した「茨木市 賃貸」に関連するキーワードとキーワードごとの月間検索ボリュームを確認することができます。(詳細な月間検索ボリュームはGoogle広告に出稿すると確認できるようになります。)
注目して頂きたいのはキーワードの中に「茨木市 一人暮らし」のように入力したキーワードそのものは入っていないものの、関連性が高いと判断されたキーワードも合わせて出力されている点です。
つまりキーワードプランナーを利用すると自分では思いつくことができなかったようなキーワードを発見できる可能性があるということです。
なお、キーワードプランナーを利用するためには、その前提としてGoogle広告アカウントの開設が必要となります。
(キーワードプランナーの利用自体はGoogle広告を出稿しなくても可能です。)
少し面倒な作業にはなりますが、Google広告自体が非常に有用で将来的に利用する可能性が高い広告だと思いますので、この機会にアカウント開設作業をやってしまっておいて下さい。
Google広告アカウントの開設の詳細については以下のページでご確認下さい。
https://support.google.com/google-ads/answer/6366720?hl=ja
ちなみにキーワード系のツールとしてはラッコキーワードもおすすめです。
https://related-keywords.com
通常のキーワード調査はもちろんのこと、ライバルサイトの見出し抽出ができるなど、こちらもSEOに取り組む上で非常に重宝するツールとなっています。(月間検索数については有料プランでないと調べることができません。)
ちなみに上記、紹介文中に登場するGoogle広告も狙ったターゲットに訴求しやすいという意味において非常に有用な広告なので、ある程度の費用をかけられる人は利用を検討してみて下さい。SEOと違ってすぐにでも自社ホームページにアクセスを集めることができます。
Google Analytics(グーグルアナリティクス)
ホームページ集客に取り組む際には、取り組みの成果を確認するためにホームページへのアクセスの状況を継続的にチェックする必要があります。
そのために是非とも利用して頂きたいのがGoogle Analyticsです。
Google AnalyticsはGoogleが提供するアクセス解析ツールで無料とは思えないほど、非常に高機能なツールとなっています。
高機能すぎるがゆえにWebの知識が乏しい方にとっては、やや、とっつきにくく感じる部分があるかもしれませんが、自社のホームページへのアクセス状況をチェックすることだけが目的なら、使用すべき機能は限られていますので、あまり難しく考えず、利用して下さい。
Google Analyticsの導入はこちらのページから行うことができます。
https://marketingplatform.google.com/about/analytics/
Google Analyticsの導入方法や使用方法の詳細については、様々なWebページで紹介されていますが、本家本元のこちらのページで学ばれるのがベストです。
https://analytics.google.com/analytics/academy/course/6
ちなみにアナリティクスアカデミーには上級者向けコースもありますがWebマーケティングのコンサルタントにでもなるつもりでないかぎり上級者向けコースまで学ぶ必要はないものと考えます。
あと、できれば本で腰を据えて学びたいという方には、こちらの本をおすすめしておきます。
まあまあの価格なので、一度、書店などでチェックしてみてから購入される方がいいかもしれません。
本との相性もありますので。
Google Analyticsを使えば自社ホームページにアクセスしているユーザーの居住地などもわかります。実際に管理画面を色々と触っていけば「こんなことまでわかるのか」ときっと驚かれることと思いますよ。
Search Console(サーチコンソール)
Search Consoleとは、Googleが提供するツールの一つで自社のホームページへの検索エンジン経由のアクセスがどのようなキーワードでなされたかを一覧で確認することができます。
キーワードごとのクリック数や検索結果での表示回数、平均掲載順位などもわかるため、新規コンテンツの追加案や既存コンテンツの修正案の検討に役立てることができます。
たとえば表示回数は多いのにクリック数が少ない記事がある場合、クリックされやすいようにタイトルをより魅力的なものに改善したり、平均掲載順位の向上を図るための施策を講じたりするなどということをやるわけです。
Google Analyticsだけでは、検索エンジン経由でのアクセス数はわかっても、どのようなキーワードでアクセスされているかまでは、把握できないため、Search Consoleを合わせて利用することが必須となっています。
また、Search Consoleではホームページ内で生じている様々な問題を把握することができます。
検索結果での順位に大きく影響するモバイルユーザビリティの問題なども把握することができますので、必ず、Search Consoleを利用するようにして下さい。
Search Consoleの導入はこちらのページから行うことができます。
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
Search ConsoleはGoogle Analyticsと違って、使用方法がそれほどややこしくなく、直感的にも十分、使いこなせると思いますが、使用方法の詳細をしっかりと勉強したいという場合には以下のサイトをご確認下さい。
https://web-kanji.com/posts/search-console-setting
Search Consoleを利用すると思いもかけないキーワードでアクセスされていることがわかることがあります。既存の記事と内容的に被らない記事を書くことができそうなら、あらためて、そのキーワードで記事を書いてみてもいいかもしれません。
ホームページはWordPressで作る
ホームページ自体を集客しやすいもの、つまりSEOに強いものにしたいなら、なるべくWordPressを利用してホームページを作成するようにすべきです。
WordPressとは更新型のサイトを簡単に作成することができるCMS(コンテンツマネジメントシステムの略)のことを言います。
https://ja.wordpress.org
現代のSEOにおいてはサイトの内容が頻繁に更新されていることが大きな加点ポイントになると言われていますが、その点、WordPressを利用してホームページを作成しておけばHTMLの知識が全くないような人でも簡単にサイトの更新(記事の追加や修正)を行うことができます。
ホームページにアクセスを集める手段としてSEOに取り組むつもりがあるのなら、WordPressを利用してホームページを作成されることを強くおすすめします。
ちなみに現行のHTMLサイトをWordPress化するということもできます。
現行サイトが既にある程度、集客に効果を発揮してくれている場合には、デザインやコンテンツを流用しつつ、WordPress化するということを検討されても良いでしょう。
ホームページ制作業者さんに「WordPressサイトにしたい」と伝えて頂ければ、それで話は通じます。なお、WordPressはあまりに有名なCMSであるため悪意の第三者から攻撃を受けることがよくあります。したがって利用する際には十分なセキュリティ対策を行うようにして下さい。プラグイン(WordPressの機能を拡張してくれるプログラムのこと)などは常に最新のバージョンに維持しておくことです。
SEOに関する注意点
SEOに関しては小手先のテクニック的なことが、色々と言われていますが、昔と違って今はあまり気にしなくていいと思います。
Google等の検索エンジンの精度がかなり上がっていて、閲覧者にとって価値あるコンテンツを提供していれば自ずと検索結果で上位表示できるようになっているからです。
もちろんタイトルや見出しに上位表示を狙いたいキーワードを入れるといった程度のことはやった方がいいとは思いますが、わざわざ意識しなくても、そのキーワードについて記事を書いていれば自然と入ることになりますよね。
そこを超えてキーワードの出現頻度を無理に高めたりしても、長い目で見ればSEO上、プラスになるどころか、マイナスに作用するだけだと思いますので、あまり小手先じみたことはやらないことをおすすめします。
記事を読んでくれた人に「読んでよかった」と思ってもらえるような記事を作ることだけに専念しましょう。
きれいごとではなく、本当に今や、それこそが最善のSEOになりつつあるのです。
間違っても裏技的SEOなんかに手を出されませんように。仮に運よく一時的に上位表示できることがあったとしても、そう遠くないうちにペナルティをもらって大きく順位を下げることになってしまいますので。
まとめ
1.不動産屋がホームページ集客に取り組む際には以下の無料ツールを必ず、利用すべきである。
- キーワードプランナー
ホームページのタイトルやコンテンツに盛り込むべきキーワードを検討するために使う。 - Google Analytics
ホームページへのアクセス状況をチェックするために使う。 - Search Console
自社ホームページへの検索エンジン経由のアクセスがどのようなキーワードでなされたかを確認するために使う。
ホームページ内で生じている問題の発見にも使える。 - WordPress
更新型のホームページを簡単に作ることができるCMS。
利用する場合、セキュリティ対策をしっかりとやることが必須となる。
2.現代において最も効果の高いSEOは閲覧者にとって価値あるコンテンツを提供することである。
間違っても裏技的SEOに走らないこと。
今や不動産屋さんの業界も集客の中心は完全にインターネット。
苦手だからという理由でホームページでの集客を避けて通ることはできません。
是非、今回、紹介させて頂いたツールなども利用しつつ、ホームページを集客に効果を発揮しうるものに育てていって下さい。
以上、今回は「不動産屋がホームページ集客で利用すべき無料ツールとSEO上の注意点」というテーマでお送りいたしました。
不動産屋さんのための集客方法にはどんなものがあるのか知りたいという方は是非、以下の記事もご覧になって下さい。
きっと、お役に立てるはずです。