宅建試験について「ほんと、もう受かる気がしないよ。」と同僚に愚痴をこぼす30代の男性

こんにちは、松村です。

宅建試験が近づくと、「受かる気がしない」と不安を感じる方が増えます。模試の点数が伸びない、過去問を解いても同じところで間違える。仕事や家事の合間を縫って勉強してきたのに手応えがないとなれば、気持ちが折れそうになるのも無理はありません。

試験が終わったあとも同じです。解答速報で自己採点をしてみたら、思っていたほど点が取れていなかった。合格発表まで1か月以上ある中で、「今年もダメかもしれない」という気持ちを抱えて過ごすのはつらいものです。

講師をしていた頃も、合格発表のあとに「かなり頑張ったつもりなのに、またダメでした。もうあきらめた方がいいんでしょうか」という相談を毎年のように受けていました。

こうした方々が頑張っていることは間違いありません。しかし、結果が出ないのは、その自分なりの頑張りが、合格に要求される頑張りに量と質の両面で及んでいないからだと私は考えています。そして、そうなってしまう最大の原因は、宅建の難易度を甘く見ていることです。

この記事では、まず宅建の難易度を正直にお伝えし、頑張りのどこが足りていないのかを具体的に整理します。そのうえで、試験前の方には残りの期間でやるべきことを、試験の手応えがなかった方や不合格だった方には来年に向けてやるべきことをお伝えします。勉強を続けるかどうかの判断材料にも触れます。

読み終える頃には、今年の試験に向けて何に絞って努力すればいいのか、あるいは来年に向けて自分の勉強のどこを直せばいいのかが、はっきりするはずです。

受かる気がしない最大の原因は、宅建の難易度を甘く見ていること

「宅建はぶっちゃけ、かなり難しい試験です。決して甘く見ないこと。」と話す女性宅建講師

ネット上では、宅建を「少し勉強すれば受かる簡単な資格」のように書いている人を見かけます。しかし、そうした話を鵜呑みにしてはいけません。

まずは数字を確認しておきます。令和7年度(2025年度)の宅建試験は、受験者数24万5,462人に対して合格者数は4万5,821人、合格率は18.7%でした。直近5年間の合格率も15%台から18%台で推移しています。おおよそ5〜6人に1人しか合格しない試験です。

合格点も見ておきましょう。令和7年度は50問中33点、令和6年度は37点、令和5年度と令和4年度は36点でした。年度によって変動はあるものの、本番で7割前後を確実に取らなければ合格できない試験であるということです。

この難しさを、中学校のクラスに例えてみます。

クラスの生徒が40人いるとします。このうち成績が下から10番目くらいまでの人は、大人になってから宅建試験を受験することはまずないでしょう。勉強が苦手な人や嫌いな人が、学校を卒業してまで小難しい法律の勉強をしようとは思わないからです。

そこで、宅建試験を受験するのはクラスの上位30人くらいだと仮定します。その30人の中で上位18%程度に入らなければならないとすると、合格できるのは上位5〜6番目くらいまでです。

上位5〜6番目というと、あなたの中学時代のクラスでも一目置かれていた優等生たちではないでしょうか。つまり宅建に合格するということは、そうした人たちと同じ試験を受け、そこに割って入るということです。

この難しさは、必要な勉強時間にも表れます。目安として、本試験で勝負できるレベルに達するだけでも300時間程度の勉強時間が必要です。より確実に合格ラインを越えようとするなら、400〜500時間は確保したいところです。

ところが、受かる気がしないと感じている方の多くは、この難しさを正しく把握していません。そのため、本人なりには頑張っているつもりでも、勉強の量と質がこの難易度に見合う水準に届いていないのです。

不合格の原因は、能力の不足ではありません。多くの場合、試験を甘く見たまま勉強していることが原因だと私は考えています。日本語を母国語とし、中学校を卒業できる程度の基礎学力があれば、十分に合格を目指せます。

実際、私の講座の受講生の中には、九九がまともに言えないとか、小学校低学年で習う漢字くらいまでしか読めないとかいうレベルの基礎学力で合格した方が何人かいました。

つまり、合格に必要なのは才能ではなく、この難易度に見合った量と質の努力です。受かる気がしないと感じているなら、まずは自分が難しい試験に挑んでいるという事実をしっかりと認識してください。そのうえで、次の章では、自分なりの頑張りのどこがどのように足りていないのかを具体的に見ていきます。

自分なりの頑張りが、量と質の両面で合格に届いていない

たくさんのテキストや問題集に手を出すという非常に効率の悪い勉強をしている宅建受験生

受かる気がしない人も、本人なりには頑張っています。しかし、その頑張り方を見ていくと、合格に必要な水準に量と質のどちらか、あるいは両方が届いていないことがほとんどです。ここでは、自分なりの頑張りが合格に届かない典型的なパターンを5つに整理します。自分に当てはまるものがないか、確認しながら読んでみてください。

テキストや問題集を増やしすぎている

点数が伸びないと、予想問題集や直前対策本、別の出版社のテキストなど、つい教材を増やしたくなるものです。もちろん私自身も受験生だったことがあるので、その気持ちは痛いほどわかります。

しかし、宅建は一冊のテキストと過去問だけで十分に合格できる試験です。合格に必要なのは、たくさんのあやふやな知識ではなく、解答に使える確かな知識です。教材を増やすと一つひとつが消化不良になり、どれも本番で使える確かな知識とはなりません。

対策は、一冊のテキストと過去問以外には手を出さないことです。テキストは情報量の少ない薄めのものを、過去問は7〜10年分程度を収録した分野別のものを選んでください。それ以外に必要なのは、試験の直前期に、その年の法改正と不動産に関する統計をインターネットで確認することくらいです。

過去問が中心になっていない、解きっぱなしになっている

テキストは大切な教材ではありますが、それだけを何度も読み返したりする必要はありません。宅建の勉強の中心はテキストではなく、あくまで過去問だからです。知識があることとその知識を使って問題を解けることは別のことです。問題を解く力は過去問を繰り返し解くことでしかつかないものと考えてください。

テキスト学習は過去問学習に入るための下準備と考え、できるだけ早く過去問学習に移ってください。最低でも、過去問学習に使う時間>テキスト学習に使う時間となるようにすべきです。勉強に慣れている人なら、テキスト学習と過去問学習の比率が2対8ぐらいでも構いません。

ただし、過去問学習の時間を増やしても、解きっぱなしにしていては実力は伸びません。問題の正解を選べるようになった時点で実力がついたと誤信し、そこでやめてしまう人が少なくないのです。

過去問学習で目指すべきゴールは、問題ごとに正解することではありません。その問題を構成するすべての選択肢について正誤を判断でき、さらにその根拠を端的に説明できるようになることです。正誤を判断するだけでは、今の実力を確認しているにすぎず、実力をさらに伸ばすことにはつながりません。根拠を説明できなかった選択肢は、解説を読み込んで説明できるようにしてください。

宅建の独学での勉強の進め方についてはこちら:宅建に独学で受かった人の効率的勉強法・これなら一発合格できる!

勉強時間が足りない、配分が悪い

仕事や家事の合間に時間を作って勉強していても、前の章で触れた300〜500時間に届いていなければ、合格ラインを越えるのは難しくなります。

勉強時間を増やす方法として私がおすすめしたいのが、耳を使ったインプットです。過去問の問題と解説を一問一答の形で録音し、通勤や移動の時間に聞き続けます。机に向かう勉強より質は落ちるかもしれませんが、まとまった時間が取れない人でも、勉強時間を確実に増やせます。

もう一つ見直したいのが、時間の配分です。宅建の出題範囲には複数の法律が含まれますが、科目によって得点のしやすさは大きく異なります。たとえば、宅建業法(19問)で9割以上を取るなら100時間程度で足りるでしょう。一方、民法(10問)で9割以上を目指すなら、その倍の200時間は必要になるはずです。

こうした違いを考えずに出題数で時間を割り振ったり、得点しにくい科目に時間を注ぎ込んだりしていては、どれだけ頑張っても点数につながりにくくなります。得点効率の良い科目を知り、そこに重点を置いた学習計画を立ててください。

私が得点効率が良いと考えるのは、宅建業法(19問)、住宅瑕疵担保履行法(1問)、住宅金融支援機構法(1問)、景品表示法(1問)、不動産に関する統計(1問)、土地に関する知識(1問)、建物に関する知識(1問)、法令上の制限のうち農地法・国土利用計画法・宅地造成及び特定盛土等規制法・土地区画整理法(4問)です。ただし、土地区画整理法は論点が多く、やや得点効率が下がります。

仮にこれらをすべて正解できれば、それだけで29点です。残りの21問で7〜8問を正解できれば、近年の合格ラインに届く計算になります。

勉強の回転が遅い、集中できていない

一度で完璧に覚えようとして、同じページを何度も読み返す。真面目な人ほど、こうした勉強をしがちです。しかし、これでは勉強の回転が遅くなり、かえって知識が定着しません。

1か月かけて過去問を1周した場合と、1週間で1周した場合を比べてみてください。2周目に入ったとき、1周目の内容をより多く覚えているのは、1週間で回した場合の方です。人の記憶は、時間が経つほどに失われていくものだからです。

効率よく覚えるには、覚えること以上に、頻繁に思い出すことが大切です。忘れる前に思い出す。これを意識して、回転を速めてください。

また、時間はかけていても、集中できていなければ勉強の質は下がります。勉強に集中できない原因として多いのは、無理をしすぎていること、心配事を抱えていること、ながら勉強をしていることの3つです。

十分に睡眠をとったうえでの1時間の勉強が、眠い目をこすりながらの3時間の勉強より実りが多いことは珍しくありません。また心配事があるなら、時間がかかっても先にそれを解消した方が、結果的に勉強はよく進みます。そして、テレビを見ながらなどの、いわゆる「ながら勉強」は絶対にやめてください。言うまでもなく、学習効率が大きく下がることになるからです。

問題文を読み解けていない

知識はあるはずなのに、本試験で初めて見る問題の意図がつかめず、正解にたどり着けない。きっとあなたもそんな経験があるのではないでしょうか。その原因はズバリ読解力の不足です。

宅建の問題文には法律の文章特有の言い回しが多く、さらに権利関係では登場人物が何人も出てくる長文の事例問題が出題されます。動画で情報を得ることが当たり前になり、長い文章を読む機会が減っている現代においては、こうした長い問題文を苦手とする人が増えるのは仕方のない面もあります。しかし、読解力が不足したままでは、知識があっても得点することはできません。

対策は、普段から文章を読む量を増やすことです。読むのはテキストや過去問でも構いません。「そんな単純なことで」と思うかもしれませんが、毎日走る習慣があれば少しずつでも体力がつくのと同じで、読む量が増えれば、それにつれて確実に読解力は上がります。読解力を鍛えるという意識を持って、文章を読む量を増やしてください。

試験まで時間がない人が、残りの期間でやるべきこと

宅建試験の会場の下見に来ている男性

ここまで読んで、「今からでは間に合わない」と感じた方もいるかもしれません。たしかに、残り数週間で勉強時間の不足を取り戻すことはできません。しかし、残りの期間の使い方次第で、本番の点数を上積みすることはできます。ここでは、試験までの残り時間が限られる中で逆転合格を狙うためにやるべきことを整理します。

新しいことには手を出さず、得点効率の良い科目を固める

試験の直前は、不安から新しい教材や予想問題に手を出したくなる時期です。しかし、今から新しいことを始めても、本番までに確かな知識を積み上げることにはなりません。

残りの期間は、前の章で挙げた得点効率の良い科目、とくに宅建業法の過去問の総復習に集中してください。これまでに間違えた問題や、根拠を説明できなかった選択肢を中心に、もう一度確認していきます。

一方、民法などの権利関係は、今から深追いしても得点に結びつきにくい科目です。過去問で繰り返し問われている基本的な論点を確認するところまでにとどめてください。

短期間で合格を目指す勉強法についてはこちら:宅建1ヶ月合格法・元講師が最も合格率の高い勉強法を考えてみた

法改正と統計を確認する

前の章でも触れたとおり、試験の直前期には、その年の法改正と不動産に関する統計を確認してください。統計は毎年1問出題され、直前に数字を確認するだけで非常に高い確率で得点することができます。法改正の内容も、重要なものは出題される可能性が高いです。

本番の雰囲気に慣れておく

実力はあるのに、本番で緊張して力を出しきれない人もいます。宅建試験は年に一度きりなので、つい気負いすぎてしまうのかもしれません。

対策は、場慣れすることです。まだ受けられる模試があれば受けてみて、試験独特の空気に慣れておきましょう。また、試験会場が大学のキャンパスなど一般の人も出入りしやすい場所であれば、事前に足を運び、その場で少し時間を過ごしてみるのも効果的です。当日の道順や所要時間も、あわせて確認できます。

解く順番をあらかじめ決めておく

本番では、問題を1番から順に解く必要はありません。私がおすすめしたいのは、次の順番です。

統計(48番)→宅建業法の前半(26〜35番)→権利関係(1〜14番)→法令上の制限・税・その他(15〜25番)→宅建業法の後半(36〜45番)→5問免除科目(46〜50番。48番を除く)

最初に統計を解くのは、直前に覚えた数字を忘れないうちに解答するためです。次に宅建業法の前半を解くのは、得点しやすい問題で正解を積み上げ、緊張をほぐすためです。

そのうえで、頭がまだ疲れておらず、思考力がいちばん高いタイミングで、最も思考力を必要とする権利関係に取り組みます。

5問免除科目を最後に回すのは、単純な知識を問う問題が多く、頭が疲れていても知識さえあれば十分に解けるからです。

解答のスピードを上げる

本番で問題を解くのが遅いと、途中から焦って解答が雑になったり、最後まで解ききれずに時間切れになったりします。対策としては、次の2つがあります。

1つ目は、知識をより確かなものにして、選択肢ごとの正誤判断を速くすることです。迷いがなくなれば、解答にかかる時間は短くなります。また、知識が明確になると、自分が知らないことを問う選択肢を「知らない」とすぐに判断できるようになり、あれこれ悩んでタイムロスすることも減ります。

2つ目は、マークシートへの記入をまとめて行うことです。1問解くたびにマークする方法に比べて、1問あたり5〜6秒、50問で250〜300秒ほど解答時間を短縮でき、マークミスも起こりにくくなります。ただし、まとめて記入する時間を残しておかないと、マークする前に時間切れになってしまうこともありえます。時間配分には十分注意してください。

試験の手応えがなかった人・不合格だった人が、来年に向けてやるべきこと

自己採点の結果、合格ラインに届いていなさそうなことが分かり、がっかりする宅建受験生

試験を終えて手応えがなかった方や、合格発表で不合格がわかった方は、しばらく何も考えたくないというのが正直なところだと思います。しかし、今回の結果をどう受け止め、次にどう動くかで、来年の結果は大きく変わります。ここでは、来年に向けてやるべきことを順に整理します。

自己採点の結果は、合格ラインの幅で受け止める

試験当日の夜には、各予備校が公開する解答速報で自己採点ができます。点数が思ったより低くても、まずは冷静に受け止めてください。

宅建の合格点は毎年変わります。近年は33点から37点の間で推移しており、同じ点数でも年度によって合否が分かれます。合格ラインに数点届かない程度であれば、合格発表までは結果はわかりません。

一方、合格ラインに大きく届いていないのであれば、今年の結果を待つより、来年に向けて気持ちを切り替えた方が建設的です。

不合格の原因を、科目別の点数から特定する

来年に向けて最初にやるべきなのは、今年の不合格の原因を特定することです。原因がわからないまま同じ勉強を繰り返しても、同じ結果になる可能性が高いからです。

手がかりになるのは、自己採点の科目別の点数です。宅建業法で何点取れたか。5問免除科目や、法令上の制限のうち得点しやすい科目で取りこぼしていないか。権利関係に多くの時間をかけたのに、点数に結びついていないということはないか。

そのうえで、先に整理した5つのパターンのどれに当てはまるかを考えてください。たとえば、宅建業法で点数が伸びていないなら、基礎的な知識のインプットが不十分だった可能性が高いでしょう。知識はあったのに問題文を読み違えた問題が多いなら、読解力に課題があります。最後まで解ききれなかったなら、解答のスピードや解く順番も見直す必要があります。

勉強を続けるかどうかを判断する

不合格が続くと、「もうあきらめた方がいいのでは」と考える方もいるでしょう。結論から言えば、宅建は才能ではなく努力の量と質で合格できる試験なので、原則として続ける価値はあります。とくに、合格ラインまであと数点だった方は、勉強の量と質を見直すことで、来年は合格に届く可能性が十分にあります。

宅建試験に落ちたことについてはこちら:宅建試験に落ちるのは恥ずかしいこと?元講師の立場から本音で考えてみた

ただし、次のような場合は、一度立ち止まって考えてみてください。

一つは、来年も必要な勉強時間を確保できる見込みがない場合です。先にお伝えしたとおり、宅建の合格には300〜500時間の勉強時間が必要です。仕事や家庭の事情でその時間をどうしても作れないなら、同じ結果を繰り返すことになりかねません。受験を1年見送り、時間を確保できる時期に改めて挑戦するのも一つの判断です。

もう一つは、宅建を取る目的がはっきりしなくなっている場合です。不動産業界への転職や独立など、合格した先に目指すものがあれば、それが来年も勉強を続ける原動力になります。反対に、目的があいまいなまま受験を続けても、合格に必要な量と質の努力を最後までやり抜くのは難しいものです。

宅建を取ったあとの変化についてはこちら:宅建取得で人生は変わるのか?人生が変わった4人の実例と変わらない人の共通点

本格的な再開は、翌年4月からでいい

続けると決めても、すぐに勉強を再開する必要はありません。本格的に再開するのは、翌年の4月からで十分です。

宅建試験は、民法を除けば暗記が中心の試験です。あまり早い時期から覚え始めても、本番までに忘れてしまいます。それよりも、4月からの半年間、みっちりと勉強する方が効果的です。再開する際は、先に特定した不合格の原因を踏まえて、勉強の量と質を立て直す計画を立ててください。

ただし、読解力不足で不合格になった人は例外です。読解力は、短期間で向上させることが難しいからです。問題文が読み解けず歯が立たなかったと感じている人は、早めにテキストの読み込みを始めるなどして、読解力の強化に努めてください。

また、再開にあたっては、テキストも過去問も必ず新しい年度版に買い替えてください。法改正があるからです。わずかな法改正であれば、手元の教材を自分で修正して済ませるという考え方もできなくはありません。しかし、合格を目指すうえで惜しむべき費用ではないと私は考えています。新しいテキストと過去問を使って、心機一転、ゼロから再スタートするくらいの気持ちで臨んでください。

まとめ|難易度を正しく知ることが、合格への第一歩

「宅建試験は正しい努力ができれば、誰もが合格できる試験です。勉強、大変だと思いますが頑張って!」と話す女性宅建講師

宅建に受かる気がしないと感じている方の多くは、本人なりには頑張っています。しかし、その頑張りが、合格に要求される頑張りに量と質の両面で及んでいません。そして、そうなってしまう最大の原因は、宅建の難易度を甘く見ていることです。

宅建の合格率は直近5年間で15%台から18%台にとどまり、合格するには本番で7割前後を確実に取る必要があります。この難しさを正しく認識したうえで、一冊のテキストと過去問に絞り、過去問は選択肢ごとに根拠を説明できるまで繰り返す。得点効率の良い科目に重点を置き、回転を速め、集中できる環境で勉強する。合格に必要なのは、特別な能力ではなく、こうした量と質の努力の積み重ねです。

試験まで時間がない方は、新しいことには手を出さず、得点効率の良い科目の総復習と、法改正・統計の確認に集中してください。本番では、解く順番を決めておき、時間配分にも注意しながら、これまでの勉強の成果を出しきることを目指しましょう。

試験の手応えがなかった方や不合格だった方は、まず自己採点の結果から不合格の原因を特定してください。そのうえで、勉強を続けるかどうかを判断し、続けるなら翌年4月から、新しいテキストと過去問で心機一転、ゼロから再スタートしてください。読解力不足が原因であれば、それより早く読解力の強化に取り組むことをおすすめします。

難易度を正しく知り、それに見合う努力を重ねる。それができれば、宅建試験は誰もが十分に合格を目指せる試験です。