宅建合格は頭がいいのか、それとも馬鹿でも取れるものなのか疑問に思っている男性

こんにちは、松村です。

宅建講座の講師をしていた頃、受講生の方からよく「宅建試験に合格すれば、頭がいいと言えるんですか?」と聞かれました。

ネットを見ると、「宅建は馬鹿でも取れる」という声もあれば、「合格できるのは頭のいい人だけ」という声もあります。これから受験を考えている人ほど、どちらを信じればいいのか迷うと思います。すでに合格した人の中にも、自分の合格が世間でどう評価されているのか、気になっている人がいるかもしれません。

結論から言うと、宅建合格は「頭がいい」と言っていいと私は考えています。ただし、ここで言う頭の良さは、生まれつきの能力のことではありません。

この記事では、3,200人以上の宅建士を育成してきた立場から、宅建合格が頭がいいと言える根拠を整理します。その上で、それでも「誰でも受かる」と言われてしまう理由をお伝えします。あわせて、自分で頭が悪いと思い込んでいる人でも合格できるのか、宅建合格は世間的にすごいことなのかについても、本音でお答えします。

読み終える頃には、宅建試験に合格することの難しさや、そのことの価値をしっかりとご理解いただけるはずです。これから受験を考えている人にとっては、受験するかどうか、どう準備するかを判断する材料にもなると思います。

宅建合格は頭がいいのか?結論は「頭いい」と言っていい

宅建試験合格について「もちろん頭いいです。」と断言する男性宅建講師

まずは結論を改めてお伝えします。宅建合格は「頭がいい」と言っていい、というのが私の考えです。

もちろん、「ものすごく頭がいい」とまで言うつもりはありません。司法試験や公認会計士試験のような超難関資格と比べれば、宅建ははるかに簡単な試験ですので。

しかし、「頭がいいのか、それとも馬鹿でも取れるくらい簡単なのか」と二択で問われれば、私は迷わず「頭がいい」と答えます。

そこそこの学歴の人がそこそこ勉強しても、普通に落ちる試験

そう考える根拠は、宅建試験が、そこそこの学歴の人がそこそこ勉強しても普通に落ちる試験だからです。

令和7年度(2025年度)の宅建試験は、約24.5万人が受験し、合格したのは約4.6万人でした。合格率は18.7%で、5人に4人以上が落ちている計算です。

しかも、落ちた人の多くは、何も勉強せずに受けたわけではありません。数ヶ月間、それこそ何百時間も勉強してきた人たちが、それでも普通に落ちる。それが宅建試験なのです。

そこそこの学歴があり、自分はそれなりに優秀な方だと考えている人にとっても、決して楽に受かる試験ではありません。そういう試験に合格した以上、一般論として「頭がいい」と言ってよいと思います。

ここで言う「頭がいい」は生まれつきの能力のことではない

こういうことを申し上げると、「宅建は生まれつき頭のいい人でないと受からない」と受け取って、受験自体をあきらめてしまう人がいるかもしれませんが、それは早とちりです。

そもそも頭のいい人とは、生まれつき理解力や記憶力が優れているだけの人を指すのではありません。持って生まれた理解力や記憶力を、正しい方法で使えること。そして目標を達成するのに必要なだけ、努力を続けられること。私は、この2つのことまで含めて、頭がいいかどうかが決まると考えています。

たとえ理解力や記憶力に恵まれていても、それを使いこなせなければ、試験に合格するといった結果にはつながりません。宝の持ち腐れになっている状態を、頭がいいとは言いにくいはずです。

逆に、理解力や記憶力は人並みなのに、それを正しい方法で使う力と、必要なだけ努力を続ける力が非常に優れていたことで、東大や京大に合格した人を、私は何人も知っています。

宅建試験も同じです。合格した人の多くは、生まれつきの能力に恵まれていたというより、正しい方法で、合格するのに必要なだけ勉強を続けられた人たちです。

ですから、「自分は生まれつき頭が悪いから」などという理由で、受験をあきらめたりしないでください。もったいなすぎますので。

自分で頭が悪いと思い込んでいる人がどうすれば合格に近づけるのかは、後ほど詳しくお伝えします。

宅建合格が「頭がいい」と言える3つの根拠

通勤電車の中で宅建のテキストを一生懸命読み込んでいる女性受験生

前の章で、宅建試験は、勉強してきた人たちでも普通に落ちる試験だとお伝えしました。では、何がそれほど難しいのでしょうか。

合格に求められる力から見ていくと、宅建合格が「頭がいい」と言える根拠は3つあります。

幅広い法律分野を一定の水準まで仕上げる必要がある

宅建試験は50問の四肢択一式で、出題分野と問題数はおおむね次のように決まっています。

  • 権利関係(民法、借地借家法、区分所有法、不動産登記法など):14問
  • 法令上の制限(都市計画法、建築基準法、農地法など):8問
  • 税・その他(不動産に関する税金、地価公示法、統計など):8問
  • 宅建業法(宅地建物取引業法など):20問

一つの法律を深く掘り下げる試験ではなく、数十にも及ぶ法律を並行して学ぶ必要があるわけです。

しかも、近年の合格点は50点中33〜37点で、7割前後の得点が求められます。民法が得意でも、宅建業法で取りこぼせば合格点には届きません。苦手分野を作らず、全体を一定の水準まで仕上げる。それができなければ合格できない試験なのです。

法律の文章を正確に読み解く読解力が必要

宅建試験の問題文は、たくさんの法律の専門用語と独特の言い回しで書かれています。

たとえば民法でいう「善意」は「ある事情を知らないこと」、「悪意」は「ある事情を知っていること」を意味し、日常で使われる意味とは全く異なります。「〜することができる」と「〜しなければならない」などといった文末表現の違い一つで、正誤が入れ替わる問題も珍しくありません。

さらに、「正しいものはいくつあるか」と問う個数問題では、選択肢一つずつについて正確に正誤判断をできなければ正解できません。令和7年度は、宅建業法20問のうち11問が個数問題でした。

つまり、知識を覚えているだけでは足りず、問題文が何を問うているのかを正確に読み取る力が必要になるということです。実際、知識は十分なのに、問題文の読み違いで失点し、不合格になる人は少なくありません。

仕事や家事と並行して、数百時間の勉強を続ける必要がある

宅建試験の合格に必要な勉強時間は、一般に300時間程度とされています。

ただし、これは最短ルートで勉強できた場合の目安です。実際には多くの合格者が、多少の遠回りをしながら400〜500時間ほど勉強していると思います。

仮に400時間とすると、1日2時間の勉強でも200日、約7ヶ月かかります。受験者の多くは社会人なので、仕事や家事をこなしながら、限られた時間をやりくりして、これだけの勉強時間を確保しなければならないわけです。

試験当日までそれを続けるのは、決して簡単なことではありません。そして、こうした努力を最後まで続けられることも、前の章でお伝えした「頭の良さ」の一つなのです。

「宅建は馬鹿でも取れる」「誰でも受かる」と言われるのはなぜ?

「宅建なんて馬鹿でも取れるって。30時間ぐらいしか勉強してないけど楽勝だったもん。」などと自慢気に話す宅建試験合格者

ここまでお伝えしたとおり、宅建試験は決して簡単な試験ではありません。それなのにネット上では、「宅建は馬鹿でも取れる」「誰でも受かる」といった声をよく見かけます。

なぜ、そう言われてしまうのでしょうか。背景には、次の4つの事情があります。

昔は本当に簡単な試験だった

宅建試験は、昔は本当に簡単な試験でした。

試験が始まった昭和33年(1958年)の合格率は93.0%、翌年は98%です。受けた人のほとんどが合格していたわけです。その後、合格率は少しずつ下がり、昭和58年(1983年)以降は、合格率が20%に届いた年は一度もありません。試験の中身も、当時は30問でしたが、現在は50問に増えています。

つまり、宅建が「簡単な試験」だったのは、40年以上も前の話です。ところが、その頃のイメージが今も根強く残っていて、当時の話が今の試験にもそのまま当てはまるかのように語られているのです。

法律系国家資格の中では入門編という位置づけ

宅建は、法律系国家資格の中では入門編の資格と位置づけられています。司法書士や行政書士など、ほかの法律系国家資格と比べられることが多いため、相対的に簡単な資格に見えてしまうのです。

ただ、これはほかの法律系国家資格の難易度が高すぎるだけで、宅建そのものが簡単だという意味ではありません。

なお、法律系国家資格の中には、宅建よりもう少し簡単な管理業務主任者試験もあります。しかし、知名度は宅建に比べてかなり低いため、「法律系資格の入門編といえば宅建」というイメージが定着しているわけです。

「たっけん」という呼び名が軽く聞こえる

「たっけん」という言葉の響きが、難しい資格のようには聞こえない。これも、宅建が軽く見られる理由の一つです。

平成27年(2015年)には、資格の名称が「宅地建物取引主任者」から「宅地建物取引士」に変わりました。とはいえ、略せば結局「たっけん」です。この呼び方が定着している限り、名前の響きから難易度を正しく評価してもらうのは、やはり難しいと思います。

「簡単だった」という合格者の声が目立つ

ネット上には、「宅建なんて簡単だった」「楽勝だった」などと書き込む合格者がたくさんいます。それを真に受けて、「宅建は簡単なんだ」と思い込んでしまう人も少なくありません。

ただ、こうした声をそのまま受け取るのは危険です。

私の見る限り、「簡単だった」と書き込む人の大半は、自分の優秀さをアピールしたいだけです。そういう書き込みは、「よほど合格がうれしかったんだな」と受け流しておけば十分です。

書き込んでいる人の前提もさまざまです。不動産会社で働いていて、普段から宅建業法に触れている人もいれば、法学部で民法を学んだ人もいます。また、宅建業に従事している人は、登録講習を受ければ50問中5問が免除されます。令和7年度の場合、登録講習修了者の合格率は24.2%で、全体の18.7%を上回っていました。もともと有利な条件で受験した人の「簡単だった」が、そのまま自分に当てはまるとは限りません。

さらに、ネット上に体験談を書くのは、主に合格した人です。落ちた人は、わざわざ「難しかった」と書き込まないことが多いので、どうしても「簡単だった」という声ばかりが目立ちます。

「馬鹿でも取れる」を真に受けた人から落ちていく

「まずは宅建試験の難易度を正しく把握してください。そこが合格に向けてのスタートラインです。」と話す女性宅建講師

「宅建は馬鹿でも取れる」「宅建なんて簡単だった」といった声を真に受けて、宅建を甘く見たまま試験に臨むとどうなるか。言うまでもなく、高い確率で試験に落ちることになります。

私は、宅建に落ちる最大の原因は、試験の難易度を正しく理解せず、甘く見た勉強をしていることだと考えています。

「誰でも受かる試験」だと思っていれば、勉強の目標も自然と低くなります。テキストを一通り読んだら安心してしまう。過去問を解いても、正解できればそれでよしとして、ほかの選択肢がなぜ誤りなのかまでは確認しない。勉強を本格的に始めるのが試験の直前で、そもそも勉強時間が足りていない。こうした「一応やった」というレベルの勉強で受験する人が結構いらっしゃいます。

もちろん、そういう受験生も、本人なりに頑張っているのは確かです。問題は、その「自分なりの頑張り」が、合格に要求される頑張りの水準とはかけ離れていることです。

前の章までにお伝えしたとおり、宅建試験の出題範囲は、数十にも及ぶ法律にまたがっています。その全てを一通り学んだ上で、本番では50問中7割前後の得点を取らなければなりません。しかも個数問題では、選択肢一つずつについて正確に正誤判断をする力が求められます。そのために必要な勉強時間は、数百時間に及びます。「誰でも受かる」と思って準備した人が、この水準に届かないのは当然のことです。

だからこそ、「馬鹿でも取れる試験」だと思って準備するより、「頭がいい人が受かる試験」だと思って準備する方が、合格はずっと近くなります。まずは難易度を正しく理解することが、宅建試験合格を目指すためのスタートラインなのです。

何度も落ちてしまう原因を知り、次こそ合格をつかみたい人はこちら:宅建試験に落ちるのは恥ずかしいこと?何度も落ちる人に共通する原因と対策を紹介するよ

自分で頭が悪いと思い込んでいる人でも宅建に受かるのか

「自分は頭が悪いなどというのは9割方、単なる思い込みです。正しい勉強法を知れば、ほとんどの人が宅建試験に合格することができます。」と話す男性宅建講師

「自分は頭が悪いから、宅建なんて無理だろう」と思っている人もいるかもしれません。

結論から言うと、そういう人であっても原則として受かります。ただし、例外が一つあります。

原則:正しい方法で必要なだけ勉強すれば受かる

最初の章でお伝えしたとおり、宅建合格に必要な「頭の良さ」は、生まれつきの能力のことではありません。正しい方法で、合格するのに必要なだけ勉強を続けられるかどうか。合否を分けるのは、ほとんどの場合そこです。

宅建試験は、難問を解く発想力やひらめきを問う試験ではありません。問われるのは、基本的な知識をどれだけ正確に身につけているかです。

つまり、自分の理解力や記憶力に自信がなくても、時間をかけて正確な知識を積み上げれば、合格点には届くということです。

「受かる気がしない」というモヤモヤの原因を知り、すっきり抜け出したい人はこちら:宅建に受かる気がしないモヤモヤを解消!元講師が教える本当の原因と抜け出し方

例外:読解力に不安があるなら、先にそこを手当てする

例外は、読解力が足りない場合です。

先にお伝えしたとおり、宅建試験では、法律の文章を正確に読み解く力が必要になります。テキストの解説を読んでも意味がつかめない。問題文を何度読み直しても、何を問われているのかわからない。そういう状態のまま勉強時間だけを積み上げても、宅建試験合格に必要な力は身につきません。

心当たりがある人は、過去問に取りかかる前に、まずテキストをじっくり読み込むことから始めてください。読むときは、一文ずつ区切って、「誰が」「何をしたら」「どうなるのか」を確かめるのがコツです。意味がわからない言葉が出てきたら、そのままにせず、インターネットなどで調べてから先に進みましょう。

遠回りに見えますが、読解力をつけてから勉強を進めた方が、結果的に早く合格できます。

合格に近づくための勉強の3つのポイント

その上で、「頭のいい勉強法」として押さえておきたいポイントが3つあります。

一つ目は、手を広げないことです。宅建合格に必要なのは、たくさんのあやふやな知識ではなく、確実な知識です。教材は、薄めのテキストと分野別に編集された過去問の2つに絞り、それを繰り返し勉強して完璧に仕上げてください。途中で不安になっても、原則としてほかの教材には手を出さないようにするべきです。

二つ目は、メリハリをつけることです。ここで言うメリハリとは、得点効率のいい分野に勉強時間を集中させることです。

注意したいのは、出題数が多い分野ほど深く勉強すればいい、というわけではない点です。たとえば民法は毎年10問ほど出題されますが、範囲が非常に広く、深入りすると時間ばかりかかって得点はなかなか伸びません。一方、宅建業法は20問と出題数が多い上に、勉強した分だけ得点に結びつきやすい分野です。

合格に満点は必要ありません。7割前後を取れれば合格できるのですから、少ない努力で正解しやすいところで着実に得点を積み重ねることを考えましょう。

三つ目は、試験の直前期に勉強時間を多く確保することです。直前期に覚えた知識は、忘れないうちに試験会場に持っていけるため、学習効率が高くなります。10月の勉強時間50時間は、7月の勉強時間100時間に十分匹敵すると私は考えています。できるだけ9月、10月に多くの勉強時間を確保できるよう、早めにスケジュールを調整しておいてください。

独学でも効率よく勉強して、一発合格を目指したい人はこちら:宅建に独学で受かった人の効率的勉強法・これなら一発合格できる!

宅建合格は世間的にすごいことなのか?自慢できるのか

「えっ、宅建試験に合格したの?すごいじゃん。」と女性に言われ、少し照れている様子の男性

宅建に合格した人の中には、「この合格は、世間的にどのくらいすごいことなんだろう」と気になっている人もいると思います。

結論から言うと、宅建合格は世間的にも十分評価される「すごいこと」です。ただし、評価のされ方は、相手が不動産業界の人かどうかで変わります。

業界の外では、難易度を知る人ほど「すごい」と評価する

宅建は、国家資格の中でも知名度の高い資格です。近年は毎年20万人を超える人が受験し、合格できるのはそのうち2割に満たない。ここまでお伝えしてきたとおり、簡単に取れる資格ではありません。

そのため、不動産業界の外でも、宅建の難易度を正しく知っている人からは「すごいね」と評価されることが多いはずです。就・転職の場面でも、一定の評価を得られます。

もちろん、先にお伝えしたように「宅建なんて簡単」と思い込んでいる人もいますが、そういう人の評価を気にする必要はありません。

業界の中では「持っていて当たり前」と見られることもある

一方、不動産業界の中では、少し事情が違います。

宅建業を営む会社は、事務所ごとに、業務に従事する人5人につき1人以上の割合で、専任の宅建士を置かなければなりません。また、不動産取引におけるメインイベントの一つと言ってもいい、契約前の重要事項の説明は、宅建士にしかできない仕事です。つまり宅建は、不動産業界で働く上で必須に近い資格なのです。

そのため業界内では、宅建を持っていても特別すごいとは見られず、「持っていて当たり前」と受け止められることも少なくありません。

誇りに思っていい。ただし、自慢する必要はない

では、宅建合格は自慢できることなのか。私は、胸を張っていいことだと思います。数百時間の勉強を続けて、5人に4人以上が落ちる試験に合格したのですから。一発合格であれば、なおさらです。

ただ、先にお伝えしたように、ネット上で「宅建なんて簡単だった」と書き込む人を見て、いい印象を持つ人はあまりいません。合格を誇りに思うことと、人に自慢することは別です。

そもそも宅建合格の本当の価値は、人に自慢できるかどうかではなく、その資格をどう使うかで決まります。次の章では、その点についてお伝えします。

宅建合格の価値は使い道で決まる

「宅建は人生の保険にもなりうる資格です。」と話す男性宅建講師

ここまで、宅建合格は「頭がいい」と言えるのかという話をしてきました。ただ、宅建という資格の本当の価値は、頭の良さの証明にあるわけではありません。

宅建は、取得にかかる労力の割に、得られる見返りが非常に大きい資格です。いわば、ローコスト・ハイパフォーマンスの資格なのです。

不動産業界への就職・転職で武器になる

前の章でお伝えしたとおり、宅建業者には宅建士の設置義務があり、重要事項の説明も宅建士にしかできません。そのため不動産会社では宅建士が常に必要とされていて、宅建を持っていれば、業界未経験でも採用されやすくなります。資格手当を支給する会社も少なくありません。

また、宅建を活かせるのは不動産業界だけではありません。令和7年度の合格者を職業別に見ると、不動産業が33.2%を占める一方で、金融業が8.1%、建設業が8.7%でした。不動産に関連のあるさまざまな業界の人が宅建を取得しているのは、それぞれの仕事を行う上で宅建の知識が少なからず必要となるからです。

万が一、勤めている会社が潰れるようなことがあっても、宅建があれば、とりあえず不動産屋には再就職できると思います。すぐに使う予定がない人にとっても、人生の保険として持っておく価値は十分にあります。

独立開業という選択肢が手に入る

宅建には、もう一つ大きな使い道があります。不動産屋として独立開業することが可能になるのです。

不動産業を始めるには宅建業の免許が必要で、その事務所には専任の宅建士を置かなければなりません。自分自身が宅建士であれば、その条件を自分で満たすことができます。

不動産業界での実務経験がなければ独立は無理だと思われがちですが、私は、修行を経ずに独立しても十分やっていけると考えています。もちろん、開業資金の準備や集客の仕組みづくりなど、乗り越えなければならない課題はあります。それでも、宅建を持っていることで、会社に雇われる以外の働き方を選べるようになるのは確かです。

宅建を活かして、独立という道を考えてみたい人はこちら:宅建とって、いきなり独立は可能か?根拠を持って持論を紹介するよ!

使わなければ、何も変わらない

ただし、宅建に合格しただけで人生が変わるわけではありません。資格は、使ってはじめて価値を生むものです。

せっかく数百時間をかけて合格したのですから、「頭がいい」という評価で満足して終わるのはもったいないです。合格した資格をどう活かすかを考えてみてください。

宅建合格を、人生を変えるきっかけにしたい人はこちら:宅建取得で人生は変わるのか?人生が変わった4人の実例と変わらない人の共通点

まとめ|宅建合格は頭いい。ただし甘く見た人から落ちていく

「宅建合格は頭いいの?」という本日のテーマについてのまとめの話をしようとしている女性宅建講師

宅建合格は「頭がいい」と言っていい。これがこの記事の結論です。

宅建試験は、そこそこの学歴の人が数百時間勉強しても、普通に落ちる試験です。数十にも及ぶ法律を一通り学び、問題文を正確に読み解いて、7割前後の得点を取らなければなりません。それをやり切って合格した人が「頭がいい」と言われるのは、当然のことです。

ただし、ここで言う頭の良さは、生まれつきの能力のことではありません。正しい方法で、合格するのに必要なだけ勉強を続けられること。それができれば、自分で頭が悪いと思い込んでいる人でも、原則として合格できます。

一方で、「宅建は馬鹿でも取れる」という声を真に受けて、甘く見た勉強をすれば、高い確率で落ちることになります。これから受験する人は、まず宅建の難易度を正しく理解するところから始めてください。

すでに合格した人は、その合格を誇りに思っていいのです。その上で、宅建という資格をどう活かすかを考えてみてください。宅建資格をうまく活かすことができれば、あなたの人生の可能性は必ず広がるはずです。