こんにちは松村です。
本日は「主婦にとっての宅建資格資格取得のメリット」についてお伝えしたいと思います。
実はうちのクライアントには宅建取得後、独立して大きな成功を収めている女性社長が結構、いらっしゃるんですよね。
で、「実は女性にとっての宅建資格取得のメリットって結構、大きいのでは?」と思うに至り、今回、このような記事を書かせてもらうことにしたわけです。
記事の執筆にあたっては元宅建講師という立場を活かして、6名の主婦合格者に協力を仰ぎました。
それぞれの方がそれぞれの立場で主婦が宅建資格を取得することのメリットを語って下さいましたので、それらをとりまとめて紹介させて頂きたいと思います。
興味のある方は是非、最後までお付き合い下さい。
そう言えば、僕が宅建の試験を受けた時も女性の受験生が結構、いたような気がする。主婦の方ならではの宅建取得のメリットってあるんだろうか。
主婦が宅建を取得するメリット
今回、インタビューさせてもらった主婦合格者の方が挙げられた主婦にとっての宅建資格取得のメリットとしては次のようなものがあります。
- 自分に自信が持てた
- 子供に尊敬される
- 再就職や転職に有利
- 昇進した
- 仕事が楽しくなった
- 収入がアップした
- 不動産取引の際に役立った
- 法律知識が身についた
- 目標を見つけるきっかけになった
以下、各メリットについて簡単に説明をさせて頂きますね。
1.自分に自信が持てる
今回、インタビューさせてもらった主婦合格者の方、全員が挙げられたのが、このメリットになります。
「出産を機に10年近くも仕事をしていなかったので、自分はもう社会復帰できないのではと思っていましたが、宅建資格を取得したことによって、まだまだ自分は通用するというような自信が持てました」というような声も。
主婦の方だからこそ、一層、この「自分に自信が持てる」というメリットを強くお感じになるのかもしれません。
これについては僕も激しく同感。やっぱり自信つくよね。
2.子供に尊敬される
「中学生の息子に宅建試験の合格率を教えたら『めちゃくちゃすごいやん』って言われました。ちょっと反抗期になりかけて私のことをバカにするよう感じになっていたので、うれしい反応でした」とはKさんの談。
宅建試験の合格率は15%~18%という6人~7人に1人しか合格できない水準です。
それだけの難関試験に合格したわけですから子供さんに尊敬されるのも、ある意味、当然のことですよね。
3.再就職や転職に有利
4名の方が、このメリットを挙げられました。
うち3名の方は不動産屋での勤務経験がないにもかかわらず、さらにそのうち2名の方は5年以上、仕事をしていなかった期間があるにもかかわらず、すぐに採用が決まったそうです。
主婦の方に限った話ではないですが、やはり宅建業界における、宅建資格のパワーは相変わらず、絶大なものですね。
宅建資格は宅建業界以外にも金融業界や建設業界への就転職でも大きな力を発揮するとされています。それら以外の業界でも法律に関する基礎知識を備えた人材として一定の評価を受けることは間違いありませんので、就転職をされる予定のある方は是非とも宅建資格の取得をご検討下さい。
4.昇進した
もともと不動産屋に勤務されていた方の中には宅建資格取得後、すぐに専任の宅建士となり、それと同時に店長に昇進したという方もいらっしゃいます。
「前の店長が退職されるタイミングで宅建士が私しかいなくなり、辞められたら困るからだと思いますよ。」とやや謙遜気味にお話されていましたが、まさに会社から「辞められては困る」人材であると認められ、その結果の昇進なわけです。
これもまた宅建資格取得のメリットの一つと言えるでしょう。
5.仕事が楽しくなった
「賃貸仲介メインの不動産屋で事務員をやっているのですが、宅建をとってから、重要事項説明をやらせてもらえるようになり、お客さんと直接、コミュニケーションをとる機会が増えて仕事が楽しくなりました。あと営業さんからも取引のことで相談されることが増えたりして、多少、頼りにされているのかなと思うと、やりがいも感じますね」というご意見もありました。
仕事が楽しくなったり、やりがいを感じたりするというのも非常にいい変化ですよね。
これも間違いなくメリットと言えると思います。
6.収入がアップした
3名の方がこの点をメリットとして挙げていらっしゃいます。
宅建業者に勤務している場合、専任の宅建士として登録されると、いわゆる資格手当がつくことになるため、その分、収入がアップするわけです。
ちなみに宅建士の資格手当の金額は1万円~2万円程度というのが相場ですね。
中には5万円という会社もあるようですが、かなりのレアケースです。
基本的には2万円アップすれば、いい方と考えておきましょう。
宅建の資格手当については基本的に小さな不動産屋さんの方が高くなる傾向にあるようです。逆に大手の不動産屋さんの中には宅建を持っていないと自分で重説ができないため、その分、歩合給が下がるという取り扱いを受けるところがあるんだとか。聞いたのが結構、前の話なので今は取り扱いが変わっているかもしれませんが。
7.不動産取引の際に役立った
ご自身が不動産を購入したり、売却したりする際に宅建資格取得のための勉強を通じて学んだ不動産や法律に関する知識が役立ったということですね。
さらには「家を買った時の不動産屋の営業マンが、最初は、すごく胡散臭い感じの人だったけど、私が宅建を持っているということを言ったら、明らかに発言や態度が変わった」というような意見も。
宅建資格取得のために学んだ知識はもちろんのこと、宅建資格を持っているというステイタス自体がご自身の不動産取引にプラスの影響をもたらすということがあるのかもしれません。
8.法律知識が身についた
社会生活を安全に送る上で必要となる法律の基礎知識が身についたということですね。
こちらについては3名の方が宅建資格取得のメリットとして挙げられました。
中には宅建の勉強で得た民法の知識に基づくアドバイスが友達を相続トラブルから救ったという経験を持つ方も。
友達から「あんたのおかげやわあ」とものすごく感謝されたそうです。
具体的な法律相談は弁護士さんの独占業務であることを忘れずに。アドバイスはあくまで「法律上は、こうなっているはず」という一般論に止め、安全を期する意味でも「具体的な話は弁護士さんに相談する方がいいよ」と伝えるようにしましょう。
9.目標を見つけるきっかけになった
宅建資格の取得をきっかけに、さらに大きな目標を見つけることができたということですね。
このメリット挙げて下さったのはお二人です。
うち、お一人は「宅建資格の取得をきっかけに法律に興味を持ち、さらに勉強を続け行政書士資格を取得しました。今は法律と共に不動産に関する知識をさらに深めたいと思い、不動産鑑定士の資格取得を目指しています。」と話して下さいました。
不動産鑑定士と言えば、国家三大資格の一つに数えられることもある超難関資格。
取得できれば本当にスゴイことですよね。
もうお一人は「資金的な準備ができたら自分で不動産屋をやるつもりです」と独立開業の夢を語って下さいました。
こちらも人生をかけるに値する非常に大きな目標ですよね。
宅建は実は主婦向けの資格
さて、ここまで主婦にとっての宅建資格取得のメリットについて紹介したきたわけですが、それでもなお宅建資格取得について躊躇する気持ちのある方が少なからずいらっしゃることでしょう。
そんな方に是が非でもお伝えしておきたいことがあります。
それは宅建士資格は女性、それも、子育てや親せき付き合いなどを通じ、多くの人生経験を積まれた主婦の方にこそ向いている資格だということです。
一般的に宅建資格は、それが最も力を発揮する宅建業界のイメージもあいまって男性向けの資格だと思われがちです。
しかし、それは完全な誤解と言い切ってしまっていいでしょう。
宅建士の主な仕事はお客さんに取引対象となる不動産についての法律的な事実をわかりやすく説明することです。(重要事項説明)
「わかりやすく説明すること」が主な仕事なのであれば、細やかな気遣いができて、コミュニケーション能力が高い女性、しかも、子育てなどの経験を通じて、さらにその能力に磨きがかかっている主婦の方が向いているに決まっていますよね。
だから宅建士資格は主婦の方にこそ向いている資格だと申し上げているのです。
事実、私自身も取引実務の中で何人かの女性宅建士(他の宅建業者の取引士なので残念ながら主婦かどうかまではわかりません)の重要事項説明に立ち会う機会がありましたが、いずれの重要事項説明もお客さんに内容を理解してもらうことを意識した非常に素晴らしいものでした。
男性の宅建士では時々見かける、お客さんが理解されているかどうかには一切、配慮せず、ただ、書類を読み上げているだけのような重説をする宅建士は本当にただの一人もいません。
是非、あなたも主婦ならではの気遣い、コミュニケーション能力を活かし宅建士として大いに活躍することを検討してみて下さい。
ちなみに上記と同じ理由で主婦の方は営業マンとしても優秀であることが多いように思います。
主婦宅建士にとって追い風になる改正も
「主婦が宅建をとることによって得られるメリットも、宅建が実は主婦に向いている資格であることもわかったけど、不動産屋さんって基本、土日は営業でしょ?主婦にとって土日出勤はやっぱり辛いんだよね。」
こんな理由で宅建資格の取得を迷われている方が少なからず、いらっしゃることでしょう。
実は近年、こんな主婦宅建士の悩みを大幅に緩和できるかもしれない法改正がなされたのです。
それがIT重説の導入ですね。
要するにいわゆるインターネット電話を利用してオンラインで重要事項説明をすることが可能になったのです。
ということは・・・・
はい、土日に会社に出勤しなくても重要事項説明ができるようになったということです。
IT重説についてはお客さんの同意が必要となるため、すべての取引で採用することができるわけではありません。
とはいえ、自宅にいながら重説を行うことが法律上、可能になったことは、主婦が宅建士として活躍するための状況整備に一役、買うことは間違いないと思います。
この法改正をきっかけに優秀な主婦宅建士が活躍できる機会が、さらに増えていって欲しいものです。
主婦が宅建の勉強をする際のポイント
私が考える主婦の方が宅建資格取得のための勉強をする際に気を付けて頂きたいポイントは以下のとおりです。
- スキマ時間を有効活用する
- 家事時間を勉強時間に充てる
- 可能な時は外で勉強する
- 家族に協力を求める
それでは以下、各ポイントについて簡単に説明させて頂きます。
1.スキマ時間を有効活用する
今は男女平等に家事負担をするのが当たり前の時代ですが、それでも、まだまだ女性の方が家事負担が大きいご家庭もあることでしょう。
そのため主婦の方はまとまった勉強時間を確保することが難しく、短期間で宅建試験に合格するためには、いわゆるスキマ時間を有効活用することを考えざるを得ません。
テキストや過去問などを常に身近に置き、外出先などでもスキマ時間ができたら、すぐに勉強に取り掛かることができるように準備しておいて下さい。
テキストや過去問については持ち運びしやすよう、分冊になっているものを選んでもいいでしょう。
分冊になっているものの中に気に入るものがなければ、ご自身でばらして分冊にしてしまうというのも一つの手です。
テキストは薄めのものを、過去問は分野別編集のものを選んで下さい。
2.家事時間を勉強時間に充てる
さらには家事時間を勉強時間として活用することにも取り組むようにして下さい。
これができれば家事負担が大きいという不利をかなりやわらげることができますので。
具体的には過去問等をご自身で録音し、それを食事の準備をしたり、掃除機をかけたりする時間にも聞くことをおすすめします。
聞く学習はスマホで利用できる音声高速再生アプリなどを利用すれば、さらなる効率化を図ることも可能です。
何倍速までなら問題なく内容を理解することができるのか、是非とも挑戦してみて下さい。
ちなみに私の講座の過去の受講生の中に食事の準備をしながら録音した音声を聞いていて集中するあまりに、うっかり包丁で手を切ってしまったという方が、いらっしゃいました。
音声に集中すれば、するほど、誰にでも起こりうることだと思いますので、実践時には安全面に十分、配慮して下さい。
3.可能な時は外で勉強する
主婦の方の場合、家にいると常にやらなければならない家事を思いついて勉強に集中できないということもあるでしょう。
ご家族の方も家に主婦がいると思うと、ついつい依存してしまいますしね。
そういうことを避けるためにも、この日はガッツリ勉強するぞと決めた日には、なるべく外で勉強するようにして下さい。
外で勉強すれば、家事に煩わされることなく思いきり勉強に集中できますので。
勉強する場所としては図書館がポピュラーですが、土日などは込んでいて騒がしいことが多く、かえって集中できないことも。
そういう場合にはオフォイス街のカフェなどをあたってみましょう。
土日のオフォイス街のカフェは人もまばらで、長時間、居座って勉強していても、まず、文句を言われることもありませんので。
4.家族に協力を求める
宅建試験の勉強を開始するに際しては、あらかじめご家族に「これから大変な試験に挑戦するので勉強時間を確保できるよう、なるべく協力して欲しい」などと、お願いしておくべきです。
宅建試験は世間一般で考えられているよりずっと難しい試験。
ここまで見てきたような工夫をしたとしても、それだけでは合格には届かない可能性が高いからです。
特に試験直前期などは家事そっちのけで勉強に集中しなければならないような状況になることもあると思います。
そういった状況になる場合に備えて、しっかりと家事負担などをお願いしておきましょう。
こちらが真剣な態度ではお願いしておけば、普段、全く家事をやらないようなご家族も思いのほか、協力的になったりしてくれるものです。
宅建試験の勉強法についてさらに詳しく学んでおきたいという方は以下の記事を参考にして下さい。かなり長い記事ではありますが、必ずや、あなたのお役に立てるはずです。
まとめ
- 6名の主婦合格者に聞いた宅建資格取得のメリットは以下の9つ。
1.自分に自信が持てた
2.子供に尊敬される
3.再就職や転職に有利
4.昇進した
5.仕事が楽しくなった
6.収入がアップした
7.不動産取引の際に役立った
8.法律知識が身についた
9.目標を見つけるきっかけになった - 宅建士は実は主婦の方にこそ向いている資格である。
主婦の方の細やかな気遣いができて、コミュニケーション能力が高いという資質は宅建士の主要業務である重要事項説明を行う上で最も必要性の高いものだからである。 - 主婦の方が宅建資格取得のための勉強をする際に気を付けるべきポイントとしては以下のようなものがある。
・スキマ時間を有効活用する
・家事時間を勉強時間に充てる
・可能な時は外で勉強する
・家族に協力を求める
今回、この記事を書くために6名の主婦合格者の方にお話を聞かせてもらったのですが、全員に共通して私が感じたのが宅建資格を取得した後、より充実した精神的に豊かな日々を過ごされているのだなということです。
みなさん、声に明るさがあるんですよね。
ああ、今、すごくハッピーに過ごされているんだなと感じて、なんだか、こちらまでうれしくなってしまいました。
あなたも是非、宅建資格を取得して彼女たち同様により充実した精神的に豊かな日々を過ごせるようになって下さい。
以上、今回は「主婦にとっての宅建資格資格取得のメリット」というテーマでお送りさせて頂きました。