
今回は不動産購入あるいは売却の見込み客を集客するための無料レポート作成の手順を紹介致します。
この手順通りに進めて頂ければどなたでも見込み客の集客に少なからず効果を発揮する無料レポートを作成できるはずですので是非とも参考にして下さい。
それでは早速、行ってみましょう。
①ターゲットを明確にする
ターゲットをできる限り明確にして下さい。
ターゲットが明確になれば、なるほど、よりターゲットに刺さる無料レポートを作成することが可能になるからです。
少なくとも
- 居住地域
- 年収
- 年齢層
- 家族構成
ぐらいは明確に設定するようにして下さい。
なお、ターゲットを絞りすぎると無料レポートを請求してくれる見込み客の数が少なくなりすぎてしまうのではないかと心配される方がいるかもしれませんが、絞り込んだターゲットにあてはまる人の反応率が高くなる分、かえって無料レポートの請求数は伸びることになるので心配しなくて大丈夫です。
思い切って絞り込んで下さい。

たとえば中古住宅購入マニュアルと中古マンション購入マニュアルなら前者の方がターゲットは広くなりますが、後者の方が、中古マンションを購入しようとしている見込み客からの反応率が高くなるため、結果的に無料レポートの請求数は伸びることになるということです。
②無料レポートの内容についてリサーチする

無料レポートでどのような内容を取り上げるのかを検討するためにターゲット層に近い過去のお客さん等に意見を求めます。
たとえば「住宅購入前に知りたかったことや不安に感じていたことが何かありませんか?」などと質問するのが良いでしょう。
絶対にリサーチすること!
こちらで勝手に想像すると高い確率でお客さんが知りたがっていることとズレてしまいます。
なお、不動産屋を開業してから日が浅いなどの理由で無料レポートの内容についてリサーチさせてもらえるようなお客さんがいないという場合には次善の策としてYahoo!知恵袋のようなお悩み解決サイトを参考にさせてもらってもいいでしょう。
適切なキーワードで検索すればターゲットに該当するような人が、どんなことについて知りたがっていたり、不安に感じていたりするのか知ることができるはずです。

Yahoo!知恵袋はあくまで次善の策です。なるべくターゲット層に近い人の生の声を聞くことができるよう努力すること!
③無料レポートの内容を決定する
②のリサーチ結果に基づいて無料レポートで取り上げるべき内容を決定します。
原則的にはリサーチによって判明したターゲットに該当する人が知りたがっていることを、そのまま取り上げて頂ければ大丈夫です。
もし、ターゲットに該当する人が知りたがっていることが、あまりに多岐にわたる場合には、そのうち特に重要度が高いものを選んで取り上げるようにして下さい。
ただし、重要度が高くても説明することが難しいものについては、あえて取り上げなくても結構です。
説明が難しいものは自ずと文章も難しくなるので、見込み客が途中で読むのをやめてしまう可能性が高くなるからです。
見込み客が最後までムリなく無料レポートを読み通してくれることを最優先で考えましょう。
④無料レポートの目次を考える
無料レポートで取り上げる複数の内容をどういう順番で伝えるかを決定するべく、無料レポートの目次を考えます。
伝えるべき順番を間違えると、非常に理解しにくい無料レポートになってしまいますので、目次づくりは時間をかけて慎重に行って下さい。
私の考えでは無料レポートの質は目次の良し悪しで9割がた決まります。
決して手を抜かないようにして下さいね。

ちなみに私が執筆活動において長年お世話なっている某出版社の敏腕編集者さんも目次の重要性をよく口にされています。やはり、それだけ重要だということです。目次づくり、しっかりと取り組みましょう。
⑤無料レポートを執筆する

いよいよ無料レポートの本文を執筆します。
執筆時には読みやすい文章にするという観点から最低限、以下の3つのルールを順守するようにして下さい。
- 主語を省略しない、また、主語と述語の距離を近くする
- 難しい専門用語は使わない(どうしても必要な場合には注釈を入れる)
- 4行以上になるような長い文章は、なるべく2文に分割する
特に今の若い人は文章を読むことが苦手な人が多く、少しでも難しいと感じたら、その場で無料レポートを読むのをやめてしまう可能性が高いです。
ムリなく最後まで読み切ってもらえるよう、なるべく、わかりやすい文章を書くことを心掛けて下さい。

目標は小学校5年生でも理解できるレベルのわかりやすさです。目指して下さい。
⑥プロフィールを書く
執筆者のプロフィールを詳しく書きます。
保有資格や経歴などのありがちな内容だけでなく、趣味や家族に関することなどもなるべく詳細に書いて下さい。
目標は見込み客をあなたのことを昔からよく知っているかのように錯覚させることです。
そこまで行けば、見込み客から選ばれる可能性はかなり高くなります。
人はよく知っている人と知らない人ではよく知っている人のことを信頼するし、好意も抱きやすいからです。
是非、「旧知の仲」と錯覚させることを目指して下さい。

プロフィールは見込み客から選ばれやすくなる効果の点においては、本文以上に重要な要素となります。お客さんから共通点をたくさん発見してもらえるよう(たとえば母校が同じであるなど共通点を発見するとお客さんは親しみを感じてくれる)、なるべく詳細なプロフィールを開示するようにして下さい。
⑦はじめにと終わりにを書く
「はじめに」では無料レポートを請求してくれたことに対する感謝の意を伝えて下さい。
あまり長くなる必要はありません。
さらっと本文につなぎましょう。
「終わりに」では、まずは無料レポートを最後まで読んでくれたことに対する感謝の意を伝えましょう。
その上で以降、無料メールマガジンを送付させてもらうことになるので、引き続きお付き合い頂けるようお願いして下さい。
なお、無料メールマガジンを送付させてもらうためには、無料レポート請求のためのランディングページ内で「無料レポートを請求されると以降、請求時のメールアドレス宛に無料メールマガジンを送付させて頂くことになる」ことを明記しておく必要があります。
これをしないで勝手にメールマガジンを送るとクレームになるのはもちろんのこと、特定電子メール法違反となりますので絶対に明記することを忘れないようにして下さい。

無料レポートの本文が10ページ程度の非常に短いものである時には「終わりに」は省いてしまってもいいかもしれません。本文以外の部分のボリュームばかりが増えてしまうのも変ですからね。その場合にも以降、無料メールマガジンを送付することになる点については注意書きのような感じで必ず記載するようにして下さいね。
⑧タイトルを決める

タイトルは既に決めているかもしれませんが、この時点で無料レポートの内容に即して再考するようにして下さい。
無料レポートのタイトルは見込み客リストの獲得率、獲得数にダイレクトに影響するからです。
嘘のない範囲でなるべく見込み客にとって魅力的なタイトルにすべく、十二分に時間をかけて検討するようにしましょう。
以下、魅力的なタイトルを考える上でのヒントを紹介しておきます。
- メリットを示す
例:住宅購入費用節約マニュアル - 取引に潜むリスクの存在を知らせるような強い言葉を使う
例:決定版!不動産安売り防止読本 - 数字を入れる
例:ダメ物件を見極める!中古マンション購入時のチェックポイント22 - 何らかのノウハウを学べることを示す言葉で締めくくる
例:本当に信頼できる不動産屋を見抜く7つの方法
なお、タイトルと無料レポートで提供する情報の質に違いがありすぎると見込み客の信頼を失うことになりかねませんのでタイトルが過剰になりすぎないようご注意下さい。
⑨表紙を作る
無料レポートの表紙についてはWordの表紙機能を利用したり、単にフォントを大きくしたりするだけでも構いませんが見込み客に価値を感じさせたいのなら、デザイナーなどに外注しても良いでしょう。
各種クラウドソーシングサービスなどを利用すれば低料金で仕事を請け負ってくれるデザイナーを簡単に見つけることができるはずです。
以下、代表的なクラウドソーシングサービスを紹介しておきます。
私自身はクラウドワークスとココナラしか使ったことがないのですが、ランサーズも、まあ似たようなものだと思います。
それぞれサイトを確認してみて、ご自身にとって使い勝手の良さそうなサービスを利用するようにして下さい。

事前の面倒なやり取りをしたくないのなら、ココナラがいいと思います。
ココナラなら表紙作成サービスを提供している人を探して申し込むだけなので。クラウドワークスやランサーズではこちらで料金等の条件を定めて、その条件で仕事をしてくれる人を募集するところから始めることになるので、結構、手間なんですよね。もちろん、その分、費用を安く抑えられる可能性はあるわけですが。
⑩設定ターゲットに近い人に読んでもらう

無料レポートが一通り、書き上がったら、最初に設定したターゲットに近い人に実際に読んでもらいフィードバックをもらって下さい。
この際、必ず「本音のご意見をお聞かせ下さい。」とお願いするようにしましょう。
差し障りのないフィードバックなんて、もらったところで何の役にも立ちませんので。
苦労して書き上げた無料レポートについてダメ出しされるのは、あまり気分のいいものではないと思いますが、素直に受け入れましょう。
そのダメ出しこそが集客に効果のある無料レポートを作り上げる上での貴重なヒントになるのですから。

無料レポートを読んでもらう際にはデータではなく、プリントアウトしたものをお渡しして、わかりにくいところなどに赤線を引いてもらうようにしましょう。修正作業がしやすくなります。
⑪フィードバックに基づき修正する
⑩でもらったフィードバックに基づき無料レポートを修正します。
ここは気持ち的に苦しいところではありますが、歯を食いしばって頑張りましょう。
ここで頑張った分だけ無料レポートがいいものになり、将来的に大きな集客効果を発揮してくれるようになりますので。
なお、修正できた無料レポートについては当然、再び、⑩の手順を踏むことになります。
もういいだろうと決して妥協しないで下さいね。

ゴールまであとわずかです。頑張って!
⑫小冊子化あるいはPDF化する

いよいよ最後のステップです。
無料レポートを見込み客に提供できる状態にするべく、小冊子化あるいはPDF化します。
PDF化についてはWordで無料レポートを作成した場合、ファイル→エクスポート→PDF/XPSの作成と進み、後はデスクトップ等、わかりやすい場所に保存するだけです。
小冊子の製本を外注化したい場合にはグーグルなどで「小冊子 印刷」などと検索してみて下さい。
今は割と安い料金で製本してくれる業者がいくらでもあります。
以上が不動産購入あるいは売却の見込み客を集客するための無料レポート作成の手順になります。
一つ一つの手順を手を抜かず、しっかりと実践して頂ければ、少なからず集客に効果を発揮する無料レポートが出来上がるはずですので是非とも実践してみて下さい。
※無料レポート作成の手順についてより詳細な解説が必要な場合には拙著、「経験ゼロでもムリなく稼げる!小さな不動産屋のはじめ方」の動画特典も合わせてご覧になって下さい。

大変そうに思えるかもしれませんが、無料レポートを使った見込み客リスト収集の仕組みがあるかどうかでビジネスの安定度や成長速度は大きく変わってきます。より確実に、より大きく成功するためにも是非、無料レポートの作成に取り組んでみて下さいね。
まとめ
不動産見込み客集客のための無料レポート作成12ステップは以下のとおり。
- ターゲットを明確にする
- 無料レポートの内容についてリサーチする
- 無料レポートの内容を決定する
- 無料レポートの目次を考える
- 無料レポートを執筆する
- プロフィールを書く
- はじめにと終わりにを書く
- タイトルを決める
- 表紙を作る
- 設定ターゲットに近い人に読んでもらう
- フィードバックに基づき修正する
- 小冊子化あるいはPDF化する
広告の出稿やSEO対策によって自社ホームページにアクセスを集めることに成功しても、見込み客にその場での問い合わせをしてもらうことができずホームページを閉じられてしまえば、ほとんどのアクセスがムダになってしまいます。
しかし、無料レポート等をプレゼントすることによって見込み客のメールアドレス等の情報を獲得することができれば、メールマガジン等を通じて見込み客とつながり続けることが可能となり、そのうちほんの10%でも実際に来店してもらうことができればビジネスの状況は大きく変わるはずです。
大手の不動産屋に比べて売主さんから直接、預かることができる売物件の数がはるかに少ない、小さな不動産屋が安定的な集客を実現する方法としてこれ以上のものはありえません。
集客に頭を悩ますことなく、長くビジネスを続けていきたいのなら是非とも本気で取り組んでみて下さい。
その労力に見合った成果を必ずや受け取ることができるはずですので。
それでは今回も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。
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是非、お読みになって下さい。無料レポートのイメージを掴む上でのヒントにもなるはずです。