こんにちは松村です。
今回は「宅建1ヶ月合格法」と題して宅建試験に短期合格を果たすための勉強法についてお伝えしたいと思います。
宅建試験に喜び勇んで出願したものの、仕事などでバタバタしていて気づけば9月。
試験まで残り1ヶ月しかない!という状況に陥っている方、結構、いらっしゃるのではないでしょうか。
そういう方に是が非でも読んで頂きたいのが本記事です。
きっと読み終わる頃には「これなら自分も合格できそう」と感じて頂けるはずですので是非とも最後までご覧になって下さい。
宅建1ヶ月合格法って、そんなこと可能なの?僕は半年前から準備してそれでもまだ時間が足りないと感じたくらいなのに。
宅建に1ヶ月で合格することは可能か?
まずは、そもそも宅建試験に1ヶ月で合格するなどということが可能なのかという点について疑念を持たれている方がいらっしゃることと思いますので、その点についてハッキリさせておきたいと思います。
宅建試験に1ヶ月合格することは可能です。
事実として私自身が宅建試験に1ヶ月未満の学習期間で合格していますし、また、私が指導した受験生の中にも1ヶ月未満の学習期間で合格している人が何人かはいらっしゃるからです。
「特別に頭がいい人ばかりなんじゃないの?」と疑われる方がいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
私自身の生まれつきの能力は中の下程度ですし、指導した受験生の方も過半が理解力・記憶力共に普通程度の方たちでした。
だから、あなただって宅建試験1ヶ月合格を果たすことは十分、可能ですので安心して読み進めて下さい。
ただし!
宅建試験に1ヶ月で合格するのはめちゃくちゃにハードな挑戦であることは間違いありません。
当たり前の話ですよね。
普通は半年ぐらいの学習期間を経て合格を目指すような試験に1ヶ月で合格しようというのですから。
したがって、そのめちゃくちゃにハードなことを実践しきる覚悟を持てない方は、ここでこの記事を読むのをやめて下さい。
時間がムダになってしまいますので。
「今年、合格するためだったら、1ヶ月間、全力を尽くし切る!!」
そう覚悟できる方だけ、引き続き、お読みになって下さい。
そりゃあ、めちゃくちゃにハードなのは当然のことだよね。でも、それで合格できるかもしれないのなら、やってみる価値は十分あると思うけど。
宅建1ヶ月合格への5ステップ
宅建試験に1ヶ月で合格するための勉強のステップは以下のとおりです。
- テキストを読む
- 過去問を読む
- 過去問を解く
- 過去問を消す
- 法改正・統計対策を行う
それでは以下、各ステップについて簡単に解説していきます。
1.テキストを読む
まずは宅建試験合格に必要な基礎知識をインプットするためにテキストを読みます。
テキストを読む回数の目標は3回。
学習期間は9日間です。
9日間たって3回、読めていない場合には、切り上げて次のステップに進んで下さい。
宅建試験対策としてはテキストでの学習以上に過去問での学習が重要になるからです。
なお、テキストは内容が理解しやすく、かつ、薄めのものを選ぶようにして下さい。
テキストでの学習は過去問での学習を行うための下準備であると考えて下さい。
2.過去問を読む
次に過去問を読みます。
いきなり解くのではなく、まずは読むのだという点に注意して下さい。
その方が学習の効率が圧倒的にいいからです。
過去問の読み方は「選択肢1→解説1→選択肢2→解説2→選択肢3→解説3→選択肢4→解説4」という具合に一問一答式の要領で読み進めるようにします。
これもその方が学習の効率が圧倒的にいいからですね。
過去問を読む回数の目標は3回。
学習期間は9日間です。
9日間たって3回、読めていない場合は3回、読めるまで学習期間を延長して下さい。
過去問を読むステップは宅建試験対策として最も重要な学習ステップだからです。
過去問は分野別編集で350から500ぐらい問題が収録されているものを選ぶようにして下さい。
過去問を読む学習を3回、終えることができれば本試験で勝負できるだけの力は身に着いているはずです。最低限、このステップまではクリアするようにして下さい。
3.過去問を解く
次に過去問を解きます。
過去問を解く際には単に選択肢ごとに〇×判断ができるかどうかを確認するだけでなく、その根拠を簡単に指摘することができるかどうかを確認するようにして下さい。
〇×だけを覚えていても意味がないからです。
過去問を解く際にも過去問を読む学習の際と同様に一問一答式の要領で解いていくようにして下さい。
これも学習効率を重視してのことです。
過去問を解く回数の目標は3回。
学習期間は8日間です。
8日間たって3回、読めていない場合は3回読めるまで学習期間を延長します。
ただし、その場合にも「5.法改正・統計対策を行う」ための学習期間だけは必ず残すようにして下さい。
〇×の根拠の指摘ができなかった選択肢については、解説をしっかりと読みこんで根拠の指摘ができるようにして下さい。
4.過去問を消す
過去問を解きながら、もう完全に覚えていて本試験まで見直す必要のない問題を選択肢単位で消していきます。
本試験、当日の朝に見返すべき選択肢を絞り込むためです。
見直す必要のない選択肢が、そうであるとわかるように大きくバツ印をつけるなどして消していって下さい。
過去問を消す学習の回数の目標は2回。
学習期間は3.5日間です。
「5.法改正・統計対策を行う」ための学習期間は残しつつ、ギリギリまで過去問を消していって下さい。
ここまでのことができれば過去問学習についてはほぼ完了。あとは、それでも消せなかった選択肢を本試験当日の朝に無理矢理、覚えてしまえば過去問を完全にマスターした状態で試験に臨むことができます。
5.法改正・統計対策を行う
その試験年度の法改正情報や不動産に関する統計対策情報をインターネットなどで入手し、インプットします。
重要な法改正点は出題対象になることが多いです。
また、不動産に関する統計は出題パターンが決まっていて、対策さえしておけば得点できる可能性が非常に高くなっています。
つまり、法改正や統計対策をやっておくとサクッと2点ぐらいの上積みができてしまうのです。
必ず、やるようにして下さいね。
学習回数は1回、学習期間は0.5日間で十分でしょう。
なお、法改正情報や不動産に関する統計対策情報をインターネット上で入手する際には、資格スクールやその講師などが発信している信頼できる情報を入手するようにして下さい。
誤った情報を入手してしまうと対策自体が無意味になってしまいますので。
あと、インターネット上には前年度の法改正情報や統計対策情報も結構、残っていますので、自分が受験する試験年度の情報であることを必ず確認するようにして下さい。
なお、私が宅建試験に1ヶ月弱の学習期間で合格した際の実際の勉強の進め方については以下の記事で紹介しています。1ヶ月合格を目指す方にとっては少なからず参考になる点があると思いますので是非、あわせてお読みになって下さい。
1ヶ月合格を果たすためのポイント
次に宅建試験1ヶ月合格を果たすために注意すべきポイントを紹介しておきます。
- メリハリをつける
- 使える時間全てを勉強に充てる
- 睡眠時間は削らない
以下、それぞれについて簡単に解説していきます。
1.メリハリをつける
1ヶ月という非常に短い学習期間で宅建試験に合格するためには
- 得点しやすい法律科目については、確実に得点するべく、しっかりと対策し
- 得点しにくい法律科目については、得点できればラッキーと考えて、最低限の対策に止める
といったメリハリのある勉強を行う必要があります。
以下、私の考える得点しやすい法律科目を紹介しておきますので勉強のメリハリをつける際の参考にして下さい。
- 宅建業法(19問)
- 住宅瑕疵担保履行法(1問)
- 住宅金融支援機構法(1問)
- 不当景品類および不当表示防止法(1問)
- 不動産に関する統計(1問)
- 土地に関する知識(1問)
- 建物に関する知識(1問)
- 農地法、国土利用計画法、宅地造成等規制法、土地区画整理法、その他(4問、ただし土地区画整理法は論点が多く、やや得点効率が下がる)
ちなみにこれらの法律科目を全て得点できると29点とれることになります。
ということは残り21問について3分の1の確率で得点することができれば29点+21問×1/3=36点となり、合格ライン付近に到達できるわけです。
少しでも楽に合格するためにも是非、これらの法律科目に重点を置いた効率のいい勉強を心掛けて下さい。
上記以外の法律科目については重要論点のみに絞るような勉強の仕方でも構いません。1ヶ月合格を目指すなら絶対にまんべんなく勉強したりしないことです。
2.使える時間全てを勉強に充てる
宅建試験に1ヶ月で合格するためには少なくとも150時間、できれば200時間は勉強時間を確保する必要があります。
1ヶ月を30日間とすると総勉強時間150時間の場合で1日平均5時間、総勉強時間200時間の場合で1日平均6時間40分、勉強時間を確保しなければならないということです。
学生や無職の方なら、いざ知らず、会社員として普通に働いている方が、これだけの勉強時間を毎日、確保し続けるのは簡単なことではありませんよね。
だからこそ「1ヶ月間、自分が自由に使える時間全てを勉強に充てる」という覚悟が必要になるのです。
現実的には会社員の方が机の前にちゃんと座って勉強する時間を毎日5時間づつ確保すると言っても、なかなか難しいと思います。
では、どうするか。
たとえば過去問を全て録音して、車を運転している時間とか、電車に乗っている時間とか、歩いている時間とか、ご飯を食べている時間とか、耳だけであれば問題なく使える時間を全て勉強時間として活用できるようにすればいいのです。
ものすごく大変な1ヶ月間になると思いますが、そもそも普通であれば6ヶ月間ぐらいかけて挑戦する試験に1ヶ月で合格しようというのですから、大変なのは当たり前のことです。
是非ともその大変さを乗り越えて宅建試験1ヶ月合格という偉業を成し遂げて下さい。
耳を使った勉強をするためには、その前提として録音作業が必要になりますが、録音する行為自体もまた、高い学習効果が期待できますので是非とも取り組んでみて下さい。
3.睡眠時間は削らない
上でお伝えしたとおり、宅建試験に1ヶ月間で合格するためには少なくとも150時間、できれば200時間の勉強時間を確保しなければならないわけですが、そのための手段として睡眠時間を削ることだけは絶対にやめて下さい。
睡眠時間を削ると勉強の効率が下がって、かえって逆効果になってしまうからです。
私自身の体験及び指導経験から言えば睡眠時間を1時間を削ると翌日以降の学習のパフォーマンスが少なくとも3分の2までは低下してしまいます。
つまり5時間の勉強時間を6時間に増やすために睡眠時間を1時間削ると翌日の6時間の勉強は
6×2/3=4時間分の成果しか期待できないことになってしまうわけです。
それなら毎日、キッチリと寝て学習のパフォーマンスを保つ方がよっぽど賢いですよね。
宅建試験合格の可能性をムダな努力で下げてしまわないためにも睡眠時間だけは絶対に削らないようにして下さいね。
精神論ではなく、より成果が大きくなる方法を選択して下さい。
まとめ
- 宅建試験に1ヶ月合格することは可能である。
ただし、ものすごくハードな挑戦となることは間違いないので、それ相応の覚悟を持って臨むべき。 - 宅建1ヶ月合格への学習ステップは以下のとおり。
- テキストを読む(目標3回・学習期間9日間)
- 過去問を読む(目標3回・学習期間9日間)
- 過去問を解く(目標3回・学習期間8日間)
- 過去問を消す(目標2回・学習期間3.5日間)
- 法改正・統計対策を行う(目標1回・学習期間0.5日間)
- 宅建試験1ヶ月合格を果たすために注意すべきポイントは以下のとおり。
- メリハリをつける
宅建業法等、得点しやすい法律科目を重点的に勉強する - 使える時間全てを勉強に充てる
過去問を録音したものを聞くなどスキマ時間を有効活用する - 睡眠時間は削らない
キッチリと寝て学習のパフォーマンスを下げない
- メリハリをつける
ちなみに私は宅建試験対策は3ヶ月間くらいでやるのが一番、いいと考えています。
まず、多くの受験生がやるように6ヶ月間もかけて受験対策をするとモチベーションの維持が難しい上に、せっかく覚えた知識を忘れてしまうことも多く、学習効率がよくありません。
また、3ヶ月間を大きく切るほど学習期間が短くなってしまうと、宅建試験に安全に合格しうるだけの対策をとれなくなってしまう可能性が高くなるからです。
ですので、この記事をあなたが読まれている時点で、まだ本試験まで1ヶ月以上の学習期間が残されているのなら、残り1ヶ月ギリギリまで待つのではなく、なるべく早めに勉強をスタートされることを強くおすすめ致します。
以上、今回は「宅建1ヶ月合格法」と題して宅建試験に短期合格を果たすための勉強法についてお伝え致しました。
宅建試験に合格するための勉強法について体系的に学びたいという方は是非、以下の記事を合わせてお読みになって下さい。