こんにちは、松村です。
私が宅建の受験相談でよくお受けする質問の一つに「苦労して宅建は取ったけど、特に何も変わらないなんてことになったりしませんかねえ?」というものがあります。
気持ちはわかります。
せっかく大切な時間とお金と労力をつぎこんで宅建を取ったのに、その後、人生に何の変化もないなんてことになったらショックですもんね。
そこで本日は「宅建取得で人生は変わるのか?」というテーマでお送りいたします。
私自身はもちろんのこと、多くの合格者の実体験を踏まえて信頼に足りる結論を導き出していきたいと思っていますので、宅建士試験への挑戦を検討されている方は是非とも参考になさって下さい。
それでは早速、行ってみましょう。
宅建取得で人生は変わるのか?
まずは結論から。
宅建取得で人生が変わる人もいれば、変わらない人もいるというのが実際のところです。
ただし!
宅建資格に人生を変えられるだけのポテンシャルがあるというのは紛れもない事実ですのでガッカリはされませんように。
実際、私のクライアントや宅建講座の元受講生の中には人生の負け組から勝ち組に駆け上がった方が何人もいますので。
ただ、彼ら・彼女の人生が変わったのは「宅建資格を活かしきってやろう」という前向きかつ力強い意志があったからなんですね。
それがなくして、ただ宅建を取っただけで自ずと人生が変わるなんてことは、まず、ありません。
ですので「せっかく宅建を取ったけど・・・」ということになりたくなければ、宅建を取る前に、それを活かして人生を変えてやろうという意志が自分にあるのかという点を事前に確認しておいて下さい。
それさえあれば、宅建取得があなたの人生を少なからず好転させる契機になることは間違いありませんので。
宅建資格を活かすという気持ちがないと人生は変わらないってことか。たしかに宅建をとっただけで人生が激変するなんてこと、ありえないもんね。
人生が変わった人の実例
ここでは宅建取得を契機に人生が変わった人たちの実例をいくつか紹介させて頂きます。
いずれの変化も前向きな意志があれば、当然、あなたにも起こりうるものです。
是非、わくわくしながら読み進めて下さい。
実例1:転職で収入アップ
まずは宅建資格を活かして転職に成功したというHさんの事例です。
Hさんは以前、アパレル系の会社に勤務されていましたが店長として忙しく働いているにもかかわらず給料がほとんど上がらない状態が続いたため転職を決意。
ただ同じ業界だと、これまでと結局、あまり変わらないのではないかと思い、給料の高いイメージのあった不動産業界への転職を目指したそうです。
当時Hさんは40代目前。
この年齢で業界未経験だとさすがに転職を厳しいだろうと思い、転職のための武器を得るべく宅建資格を取得することにされました。
2回目の挑戦で無事、宅建試験に合格。
その後、転職活動を開始して一月足らずで希望の不動産屋に採用されたそうです。
現在は売買仲介の営業マンとして活躍されています。
現在の職場は歩合給高めの給与体系であるため、毎月の収入は不安定だそうですが、年収で考えると転職前の1.6倍程度になっているとのこと。
同じ会社に勤務し続けていては、よほどのことがないかぎり期待できないようなアップ率ですよね。。
宅建取得を契機に人生がいい方向に変わった典型的な事例と言えそうです。
前の会社での年収が500万円だとしたら、一気に800万円に増えたってことか。300万円の年収増は大きいよね。
実例2:仕事のブランクを克服し再就職
宅建資格を武器に20年近くの仕事のブランクをものともせず再就職を果たされたUさんの事例です。
Uさんは40代後半で離婚を決意。
長い間、専業主婦で仕事をしておらず、再就職するにしても採用してもらえるものか不安があったため、離婚前に宅建資格を取得しておこうと考えたそうです。
結局、離婚が先行してしまったものの、その数か月後に宅建試験に無事、一発合格。
早速、宅建資格を武器に就職活動を開始し、まずは賃貸専門の不動産屋で宅建事務職としてパート採用されました。
1年ほどの実務経験を積んだ後、今度は別の不動産屋に営業マンとして転職。
50代となった今も女性らしい細やかな気遣いとざっくばらんなトークを武器に大いに活躍されています。
実例3:独立して人生激変
宅建取得後、独立され、大きな経済的成功を収めているKさんの事例です。
Kさんはもともと飲食店で店長として働いていましたが、重労働である上に勤務時間が変則的である仕事に嫌気がさしていたんだとか。
そんな折、偶然、書店で拙著「経験ゼロでもムリなく稼げる!小さな不動産屋のはじめ方」を手に取られ、不動産屋として独立することを決意されました。
きつい仕事をしながらの受験勉強であったため、かなり苦労されたようですが2回目の試験でなんとか合格。
その後、不動産屋として独立され、飲食店勤務時代に培った人脈を武器に順調に業績を伸ばされています。
今の収入はなんとサラリーマン時代の8倍強にも達しているとのこと。
人生が変わったどころか、激変したといっても過言ではないと思います。
年収8倍強!?僕もあやかりたい。
実例4:法律の専門家への道を志す
宅建の勉強をきっかけに法律に対する興味が刺激され、法律の専門家への道を志すことになったOさんの事例です。
Oさんはもともと勉強があまり好きでなく高校にも進学せず、長い間、フリーターのような生活をしていました。
ところが20歳になった頃に、ちょっとした出来事をきっかけに何かを勉強してみたくなり、以前から少し興味のあった宅建試験の勉強をしてみることに。
勉強を開始したところ段々と法律学習の面白さにはまっていき、結果的に本人も驚きの一発合格を果たすことになりました。
さらにそこで立ち止まらず、法律をしっかりと学ぶべく、大学の法学部に進学することを決意。
高卒認定試験からのスタートでしたが、あっさりと合格し、その勢いのまま大学受験にも無事、合格されました。
在学中には宅建の3倍から5倍は難しいと言われる行政書士試験に一発合格。
卒業後、2年の会社勤務を経て今は行政書士として独立されています。
ちなみに今も次は社会保険労務士試験の合格を目指し、勉強しているとのこと。
少し特殊なケースかもしれませんが、これもまた、宅建取得がきっかけで人生が大きく変えわった事例と言えると思います。
もともと勉強嫌いだった人が、行政書士試験に合格するほど勉強するなんて、すごい変わりよう。人なんて何がきっかけで変わるかわからないもんだね。
宅建取得で人生が大きく変わる人の特徴とは?
ここまでの話を踏まえて宅建取得で人生が大きく変わる可能性の高い人の特徴をまとめておきたいと思います。
具体的な特徴は以下のとおりです。
- 就転職を考えている
- 独立を考えている
- 現状に対する不満があり、何とか変化を起こしたいと思っている
- 自分に自信がない
以下、それぞれについて簡単にコメントしておきたいと思います。
就転職を考えている
宅建は就職や転職に際して大きな武器となりうる資格です。
そのため、就職や転職を考えている人については宅建取得が大きく人生を変える可能性があります。
特に不動産業界や金融業界への就転職では絶大な効果を発揮しますので同業界への就転職を目指される方は是が非でも宅建資格を取得しておきたいところです。
なお、宅建資格は不動産業界や金融業界以外への転職においても、法律の基礎知識を備えているものとして、一定の評価を受けることになります。なにしろ社会的認知度が非常に高い試験ですからね。
独立を考えている
宅建は何らかのビジネスで独立したいと考えている人にとっても非常に有益な資格です。
宅建試験に合格し、宅建士登録をし、宅建業の免許を受ければすぐにでも宅建業者としてビジネスをスタートすることができます。
宅建業者は資金的にも業務内容的にもハードルが高いビジネスであると思われがちですが実際はそんなことはありません。
お客さん単価がずば抜けて高いため、むしろ成功しやすいビジネスの部類に入りますので、何かのビジネスで独立したいと考えている方は一つの選択肢としてご検討頂ければと思います。
現状に対する不満があり、何とか変化を起こしたいと思っている
仕事、プライベートを問わず、現状に対する何らかの不満があり、それを打破するためのきっかけが欲しいと思っているということです。
たとえば収入が低いとか、夫婦関係がうまくいっていないとかいった現状に対する不満があっても、人はあれこれと考えて、なかなか動き出せないものですよね。
しかし、そういった時にも宅建資格を持っていることが、現状を変える一歩を踏み出すための強力な後押しになってくれることがあります。
人生に変化を起こしたいけど、なかなか思い切れないという方は、変化を起こすための一つの手段として宅建資格取得を検討されてみては。
自分に自信がない
宅建資格は簡単な資格だと思われがちですが、実際はそんなこと、ありません。
例年の合格率が15%~18%、つまり6人~7人に1人しか合格できないという、結構、難しい試験なのです。
そのため無事、合格することができれば「自分もやったらできるんだ」という自信を得ることができることと思います。
自信は前向きな行動の原動力となるものです。
そして行動できれば当然、何らかの結果が生じますよね。
こんな風にして宅建資格の取得は自然な流れとして人生に大きな変化を引き起こす可能性があるのです。
「自分なんて」と思いがちな人は是非とも宅建試験に挑戦してみて下さい。無事、合格できれば必ずや大きな自信となるはずです。
宅建取得で人生が変わる可能性の低い人の特徴は?
宅建取得で人生が変わる可能性の低い人の特徴は基本的に宅建取得で人生が大きく変わる人の逆を考えてもらえばOKです。
つまり
- 就転職する気がない
- 独立する気がない
- 現状に満足しており、特に変化を望んでいない
- 自分に自信がある
といったものになります。
こういう方は宅建取得がきっかけで人生が大きく変わるようなことはまずありませんので、あえて取得する必要はないと思います。
ただし、こういう方であっても、宅建取得が全く人生に望ましい変化を与えないわけではなく、たとえば
- 自信がさらにアップするとか
- 家を買ったり、売ったりする際に学んだ知識が活かせるとか
- 友人・知人の法律的な困りごとについて多少のアドバイスができるとか
- 予期せぬ事態で仕事を失ったとしても不動産屋だけには就職できるという安心感があるとか
いったレベルでのプラスの変化はあるはずです。
だから「苦労して宅建資格をとったけど、結局、何の意味もなかったなあ」などと思っている人も、もう少し敏感に自分に生じている変化を感じとってみましょう。
そうすれば、きっと「大きな変化はなかったけど、とって無意味ではなかったのかな」という程度には思えるはずです。
あと宅建取得に過大な成果を求めている人も「宅建を取ったけど何の意味もなかった」などと言ってしまいがちですね。宅建は誰が何と言おうと取得に必要な努力に対する見返りが極めて大きいローコストハイパフォーマンスな資格です。あまり欲張ったことを考えられませんように。
まとめ
- 宅建取得をきっかけに人生が大きく変わる人もいれば、何も変わらない人もいる。
- 宅建資格に人生を変えられるだけのポテンシャルがあるというのは紛れもない事実。
そこに「宅建資格を活かしきってやろう」という前向きかつ力強い意志が加われば人生は少なからず変わる。 - 宅建取得で人生が変わった人の実例としては
・転職で収入が大幅にアップした
・20年近くの仕事のブランクを克服し再就職に成功した
・宅建業者として独立して年収を8倍強に伸ばした
・中卒から法律の専門家への道を志すようになった
などというものがある。 - 宅建取得で人生が大きく変わる可能性が高いのは
・就転職を考えている人
・独立を考えている人
・現状に対する不満があり、何とか変化を起こしたいと思っている人
・自分に自信がない人
などである - 宅建取得で人生が変わる可能性が低いのは
・就転職する気のない人
・独立する気のない人
・現状に満足しており、特に変化を望んでいない人
・自分に自信がある人
などである。
ちなみに私自身もまた宅建資格を取得したことによって人生が大きく変わった人の一人です。
- 宅建資格を取得したおかげで宅建講師という大変にやりがいのある仕事に出会い
- さらにそれをきっかけに10冊近くもの書籍を執筆させてもらい
- その結果、現在は多くの不動産屋さんの独立や営業のサポートをするコンサルタントとして充実した日々を過ごさせてもらっている
のですから。
お世辞の一つも言えずに上司に嫌われ、とことん冷遇され続けた書店員時代を知る人からすれば想像もつかないぐらいの変化だと思います。
もちろん、あなたも宅建を取得すれば私以上に人生が大きく変わる可能性が十分、あるはずです。
生まれつきの才能には、これっぽっちも恵まれなかった私にですら、これだけ大きな変化があったのですから。
あなたも是非、宅建資格を取得し人生に望ましい変化を引き起こして下さいね。
以上、今回は「宅建取得で人生は変わるのか?」というテーマでお送り致しました。
この記事を読んで宅建試験に挑戦してみたいと思われた方は是非、こちらの記事を合わせてお読みになって下さい。短期合格を目指したいなら少なからずお役に立てるはずです。